PARIS パリ/フランス

1855年築のオスマン建築は全長150m。内部には3つのガラス天井のスペースがあり、最大11mの高さの展示空間が実現可能。
30年間、14区のガラス張りの建築で親しまれたカルティエ現代美術財団が、パリのど真ん中に移転した。19世紀オスマン建築の外壁だけを残して内部を大改造したのは、前回と同じジャン・ヌーヴェル。パレ・ロワイヤル広場2番地から入ると、吹き抜けの空間にガラス張りの天井まで巨大作品が並ぶさまに圧倒される。
6500㎡の広大な展示空間は3層にわたり、企画に合わせて自在に変化。ガラス壁の向こうに広がる街の風景がアートと溶け合う開放的な空間だ。オープニングを飾る「Exposition Générale」展では、財団誕生から40年間に制作、発表された所蔵作品から、100名以上のアーティストによる約600点を展示中だ。
Vue d’exposition. Fondation Cartier pour l’art contemporain, 2025. photo. © Marc Domage

