時代劇からロマンスコメディ、骨太なアクションまで、幅広いジャンルを自在に演じ分ける表現力で知られる韓国出身の人気俳優、チ・チャンウク。そんな彼がブランドアンバサダーを務めるラドーと、自らの世界観を投影した特別なタイムピースを完成させた。

11月22日に伊勢丹新宿店で先行発売された「トゥルー スクエア オープンハート × チ・チャンウク」。このコラボモデルのベースとなったのは、ラドーを代表する「トゥルー スクエア」コレクション。その名の通り四角いケースが特徴で、ファッション感度の高いユーザーからも支持される人気モデルだ。しかし、丸型に比べて均一な面を保つことが難しく、特にハイテクセラミックで理想的な形状を完成させるには高度な加工技術が必要となる。

この技術的ハードルに真正面から挑み続けてきたのが、「マスター・オブ・マテリアル」を標榜するラドーである。先進素材の開発と加工を得意とする同社にとって、傷つきにくく軽量なハイテクセラミックはブランド哲学を体現する素材であり、日常使いにおいても理想的なパフォーマンスを発揮する。

「トゥルー スクエア オープンハート × チ・チャンウク」は、「トゥルー スクエア」のオリジナルのフォルムを基調に、マットブラックセラミックケースやチ・チャンウク自身の誕生石でもある12個のルビーインデックスなど象徴的な要素を取り入れた。特に印象的なのが、韓国文化で幸運や幸福を象徴する“赤”のアクセントだ。

レッドのスーパールミノバを纏った時針と分針が、静謐な佇まいの中で鮮烈に浮かび上がる。ケースバックには「LIMITED EDITION」「ONE OUT OF 987」の刻印とチ・チャンウクのサインが入り、世界987本限定の希少性を静かに物語る。手にした瞬間、その時計がひとつの物語とともに生まれたことが伝わってくる仕上がりだ。

ホリデーシーズンを彩る“白のトゥルー スクエア”

ホリデーシーズンを華やかに彩るもうひとつの特別な「トゥルー スクエア」も登場した。白の輝きをテーマにした「トゥルー スクエア オープンハート」である。まず目を引くのは、真っ白に輝くハイテクセラミック製のケースとブレスレット。凛とした冬景色を想起させる清新なトーンが、スクエアの輪郭をいっそう際立たせる。

ダイヤルはロジウムカラーのパウダー状仕上げで、周囲には12個のダイヤモンドインデックスが配され、雪の結晶のような煌めきを演出。「オープンハート」からは「Cal.R734」自動巻きムーブメントの鼓動がのぞき、絶えず振動するテンプが機械式ならではの鼓動を静かに伝えてくれる。

ふたつのモデルに共通するのは、ラドーが掲げる「Feel the moment（瞬間を感じる）」という哲学だ。最先端素材と洗練されたデザインを通じて、その思想が着用者に特別な体験をもたらす。その精神は今回の新作にも一貫して息づき、年の瀬に“時を愛でる”という原点の喜びを静かに思い起こさせてくれる。