キャンドルの灯りがゆらめく冬の夜、そっと肌に寄り添う香りがある。2025年秋に日本に上陸したフレグランスメゾン「ソルフェリーノ」は、パリの街を巡るように構成された10の香水で注目を集めた。ホリデーシーズンを迎える今、Pen編集部が選んだのは、冬の夜にふさわしい2つの香りと、空間を彩る2つのキャンドルだ。
まず手に取りたいのが「パリ ラディウー 06」。凱旋門から放たれる光を思わせるこの香りは、ホワイトフローラルを中心に、華やかさと気品を兼ね備えている。トップにはフレッシュなベルガモットが弾け、やがてジャスミンやホワイトガーデニアが優雅に開花する。ラストには温かみのあるシスタスやシダーが余韻を残し、まるでパリの冬の夕暮れを歩くような華やぎと上品さが同居する。冬のパーティーシーンはもちろん、日常に特別な瞬間を添えてくれる一本だ。
もう一つは「ミニュイ リュー プランセス 07」。プランセス通りの真夜中をイメージしたこの香りは、官能的でありながら知的な印象を与える一本だ。デーツやサフランのスパイシーな幕開けから、ダバナとバニラの甘さが加わり、ウードとパチョリの織りなすミステリアスな香りへと移行。冬の静けさに溶け込むような深い安らぎをもたらしてくれる。夜のディナーや大切な人と過ごす時間に、背中を押してくれる存在感。静かな夜に寄り添う香りとして、記憶に残るはずだ。
香水だけでなく、空間を彩るキャンドルも見逃せない。編集部が選んだ1つ目は「オー エ リュミエール キャンドル」。ネロリにバジルを添えた香りは、透明で、どこかあたたかい。シトラスとハーブが織りなす穏やかな香気が、心を静かに解きほぐしていく。読書やリラックスタイムに灯せば、まるでパリのアパルトマンで過ごすような心地よさに包まれるだろう。
2つ目に選んだ「ボワ パリジャン キャンドル」は、ブラックペッパーのスパイシーさにアンバーを重ねたウッディな香調。深く落ち着いた香りが、冬にふさわしい温もりを演出する。夜を包み込むような、静かで芯のある存在感が魅力だ。どちらのキャンドルもセラミックジャーにゴールドの金属製キャップを備え、火を灯していない時もインテリアとして空間を格上げしてくれる。
ギフトにも最適なトラベルセット
ブランドを象徴する5種の香りを15mLサイズで収めた「トラベル スプレー セット」は、外出先でも香りを"着替える"という発想を、より身近にしてくれる。気分やシーンに合わせて纏う香りを選べる自由は、新しいライフスタイルの提案でもある。
香りは言葉よりも深く記憶に残るもの。ソルフェリーノが届けるのは、ただのギフトではなく、都市の記憶と感情を封じ込めた文化的な体験そのものだ。この冬、特別な誰かへ、あるいは自分自身へ、香りという名の小さな旅を贈ってみてはいかがだろうか。
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金原ひとみと巡る、ソルフェリーノの香りとパリの街。/madameFIGARO.jp
※すべての商品は、11月26日発売予定です