グラフィック・空間・映像・アートピースなど、さまざまなアプローチで制作活動を行うアーティストYOSHIROTTEN。
この連載では「TRIP」と題して、古くからの友人であるNORI氏を聞き手に迎え、自身の作品、アート、音楽、妄想、プライベートなことなどを織り交ぜながら、過去から現在そしてこれからを、行ったり来たり、いろんな場所を“トリップ”しながら対談します。
鹿児島県霧島アートの森での個展が終わり、少しひと段落した様子のYOSHIROTTEN。2025年上半期のクリエイションを3回にわたって振り返る。前編、中編に続いて今回は【後編】をお届けします。
──上半期振り返りも最後となりました。
YOSHIROTTEN:XGのワールドツアーが東京ドームで幕を閉じました。このツアーではロゴデザインから映像演出まで色々関わらせてもらっていて、プロデューサーのサイモンさんをはじめ、たくさんのクリエイターと素晴らしいコラボレーションができたんじゃないかとおもいます。
個人的には河口洋一郎さんが参加してくれたことで現代の技術ではできないような映像表現をすることができたことはすごい思い入れがありますね。1年間でとんでもないとこにいくツアーを垣間見れたことに感謝です。




──JAGUARとのコラボレーションも印象的でした。
YOSHIROTTEN: 昨年マイアミで、 JAGUAR初のEVカー「TYPE00」のお披露目を見に行かせてもらって。そこから縁あって今回、日本でのローンチを僕のインスタレーション空間でやることになりました。


YOSHIROTTEN: 今回、東京をテーマにしたコラボレーションだったので、すぐさま音楽は Yentownを主宰する Chaki Zulu氏に依頼をしました。実は僕が DJやパーティーを毎週やってた時代に一緒にイベントを仕掛けたりとだいぶ古い関係なんです。でも久しぶりに連絡とって、今回40分に及ぶオリジナル楽曲を作ってもらったのは嬉しかったです。


──東京だけじゃなく、大阪でもプロジェクトがローンチしてましたね。
YOSHIROTTEN:「大阪アート&デザイン 2025」で、JR大阪駅・大阪ステーションシティ 5階 時空の広場に約25mのバルーン作品を展示しました。風通しがいい場所なので、バルーン作品にとっては設置が難しい環境でしたが、皆さんのおかげで展示できました。「ワタリドリ」という作品名には、大阪を出発点に色々なところに飛び立っていったらいいなという想いを込めました。


YOSHIROTTEN:実は、僕が大好きなさくらももこさんの「コジコジ」とのコラボレーションが発表されました。7月28日(月)まで、渋谷PARCO 4F「PARCO MUSEUM TOKYO」で展覧会としてコラボレーション作品が展示されました。コジコジがSUNの世界にやってきて、SUNに出会った365種類のコジコジが見られ、LEDの大型ビジョンを使ったイマーシブな展示も。会場の音楽は、tha hatchのMidori Yamadaにお願いしました。8月8日 (金)からは大阪にも巡回するので、ぜひ遊びにきてください。







グラフィックアーティスト、アートディレクター
1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。
Official Site / YAR
1983年生まれ。デジタルと身体性、都市のユースカルチャーと自然世界など、領域を往来するアーティスト。2015年にクリエイティブスタジオ「YAR」を設立。銀色の太陽を描いた365枚のデジタルイメージを軸に、さまざまな媒体で表現した「SUN」シリーズを発表し話題に。24年秋に鹿児島県霧島アートの森にて自身初となる美術館での個展が決定。
Official Site / YAR