6月7日、スウォッチからまたひとつ、時計好きの心をくすぐる一本が登場。ブランパンとのコラボレーションモデル「ブランパン × スウォッチ」の最新作として、「スキューバ フィフティ ファゾムス グリーンアビス」が世界同時発売。発売当日に試着した。

このシリーズは、2023年に登場した「スキューバ フィフティ ファゾムス」を起点に広がる、スウォッチとブランパンの協業による“ダイバーズウォッチの新解釈”。最新作「グリーンアビス」では、深海の静謐さを思わせるグリーンのバイオセラミックケースと、ダークグリーンの文字盤が印象的だ。

インデックスや針にはヴィンテージ調のベージュカラーが採用されており、どこか懐かしさをたたえながらも、しっかりと現代的な視認性を保つ。12時位置には、クラシカルなブランパンのヴィンテージロゴが配され、オリジナルモデルへのオマージュとしてのこだわりが光る。さらに6時位置には、水に触れると変色する「水接触インジケーター」も搭載され、遊び心のあるディテールとしてアクセントになっている。回転ベゼルやねじ込み式リューズ、100m防水といったダイバーズとしての基本スペックも備えており、実用性にも抜かりがない。

特筆すべきは、裏蓋に描かれたウミウシのイラスト。今作では、地中海や東大西洋に生息する「フェリマーレ・ピクタ」をモチーフに、鮮やかなプリントが施されている。時計を手にした瞬間、裏返してその美しさを確認したくなる、そんな小さな驚きと喜びが仕込まれているのだ。

ムーブメントには、スウォッチ製の自動巻き「SISTEM51」を搭載。わずか51点のパーツで構成され、組み立てはすべてオートメーション化されているこのムーブメントは、90時間というロングパワーリザーブを実現している。

価格は¥60,500。販売は全国のスウォッチストア限定で、購入はひとり1日1本まで。コレクション性の高さもあり、発売直後から店舗には列ができることが予想される。

クラシックとモダンが調和した、深緑のダイバーズ。時計の楽しさを再認識させてくれる、そんな一本だ。