いつでもどこでも高彩色、 傑作プロジェクター「JMGO N1S Ultimate 4K」が誕生【麻倉怜士が選ぶ今月の家電】

  • 文:麻倉怜士
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〈レーザープロジェクター〉
JMGO N1S Ultimate 4K(ジェイエムゴー N1S アルティメット 4K)

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3300ISOルーメンという明るさとRGBレーザー光源によって、環境を選ばずクリアで鮮やかな映像を実現した。老舗の専門ブランドだからこその技術が光る。¥397,980

小型プロジェクターが隆盛だ。スクリーンや壁投射で気軽に大画面が見られ、しかも本体がコンパクトとあって、人気が急上昇している。その代表が中国は深センに本社を構える、2011年に設立されたプロジェクターメーカー、ジェイエムゴー。旺盛な技術開発と、市場のニーズに合った積極的な商品投入で急成長している。

そのトップエンドモデル「ジェイエムゴー N1S アルティメット 4K」は、RGBの原色レーザー光による高輝度、高演色が美質。はっきり、くっきりの尖りが躍動し、剛性感が強い。色も豊か。映像情報はディテールまでしっかりと再現。パワフルな映像で、明るい環境でも、専用スクリーンへの投射でなくクリーム色の壁でも、「壁色自動適応」機能があるから大丈夫だ。

RGBレーザーの光は原理的に優れるのだが、「スペックル」というスクリーン上の乱反射が互いに干渉するジラジラとした粒状ノイズがつきものだ。それが気になる他社製品もあるが、同社はレーザー光に細かなランダム振動を与えてノイズ粒子を細かくし、眼で捉えづらくしている。なので、レーザー特有の不快感はほとんどなく、画質的にレーザーならではのメリットが浮き立つ。

セットアップが簡単。自動台形補正、オートフォーカス、障害物回避投射、スクリーンに合わせた投影サイズ補正、それに前述の壁色自動適応と、移動してもすぐに使える。ジンバルスタンド一体型だから、持ち運びも容易。普段はリビングルームで、就寝時にベッドルームで、とポータブル活用も可能だ。Google TVを搭載し、さらにスピーカーも内蔵のため、これ1台でサブスク映画もコンパクトに楽しめる、傑作プロジェクターだ。

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Google TVにより、YouTube、Netflix、Prime Video、Disney+などの主要な動画配信サービスが視聴可能。ブルーライトをほとんどカットしているので長時間の視聴も安心だ。

麻倉怜士

デジタルメディア評論家。デジタルシーン全般の動向を常に見据える。著書に『高音質保証! 麻倉式PCオーディオ』(アスキー新書)、『パナソニックの3D大戦略』(日経BP社)などがある。

問い合わせ先/ジェイエムゴーお問い合わせ
https://jmgo.jp/pages/contact

※この記事はPen 2025年7月号より再編集した記事です。