ドイツ高級時計の伝統を現代に継承する名門、A.ランゲ&ゾーネ。1845年の工房設立から180年を迎える今年、新たな章の扉を開いたのが「1815」コレクションだ。スモールセコンド付きの3針という懐中時計の時代から培われてきた“クラシック”を体現する、1995年から続くデザインはそのままに、34㎜という新たなサイズへと生まれ変わった。それはドイツ時計の真価を具現化するとともに、揺るがぬブランドの哲学と進化をも表象するのである。

1994年にブランド復興のシンボルとして発表された「ランゲ1」が昨年30周年を迎え、 記念モデルがリリースされたことも記憶に新しいが、それに続き2025年に30周年を迎えるコレクションが「1815」だ。1995年に誕生した「1815」は、A.ランゲ&ゾーネ初のシンプルな3針時計であり、ダイヤル外周に配したレイルウェイミニッツトラックと6時位置のスモールセコンドという伝統的な懐中時計へオマージュを表現したモデルであった。
そしてこの「1815」の名は、ブランドの創業者、フェルディナント・アドルフ・ランゲが生まれた年に由来する。それはまさに、グラスヒュッテという土地を時計製造の銘醸地に育て上げた創業者への敬意をも内包したコレクションと言える。
2025年の新作として、スイス・ジュネーブで開催されたWatchs & Wondersの期間中に発表された「1815」は、現行の38.5㎜よりひとまわりサイズダウンした34㎜ケースにブルーダイヤルを纏って登場した。1995年に誕生した初代の「1815」が35.9㎜であったことを考慮すれば、いわば原点回帰に近いかたちとも言えるが、その裏で大きな「進化」を携えたことは特筆すべき点として挙げられるだろう。厚さもわずか6.4㎜となっており、小径化・薄型化を図りながらもパワーリザーブは現行の約55時間から約72時間へと大幅にアップした。
本作に搭載された新開発の手巻きムーブメント「Cal.L152.1」は、ブランドが復活してから75番目に製造されたムーブメントとなる。フェルディナント・アドルフ・ランゲが開発したグラスヒュッテ・ストライプが施された4分の3プレートをはじめ、青焼きのビスで留めたゴールドシャトン、ハンドエングレービングを施したテンプ受けなど、長年にわたって大切にしてきた伝統的な装飾を継承しつつも、フリースプラング式ヒゲゼンマイを備えた新しい調速機など、現代のライフスタイルに即した実用性も担保されている。
美観は損なわず全体的に小型化させながらも機能性は拡充するという、この飽くなき探究精神に、ドイツ時計の名門A.ランゲ&ゾーネの矜持が見て取れる。それはまさに、ブランドの哲学である「Never stand still(決して立ち止まらない)」を象徴していると言えるだろう。



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「1815」も展示される、予約なしのオープンデイを大阪と東京で開催!
ブランドの世界観をじっくり堪能するならぜひA.ランゲ&ゾーネのブティックを訪れたい。このたび、新作「1815」の発表を記念した「Lange Open Day(ランゲ・オープンデイ)」を大阪・心斎橋と東京・銀座のA.ランゲ&ゾーネ ブティックにて開催。この日は特別に店舗を開放し、予約なしで訪れることができる(混雑時には滞在時間に制限を設ける場合あり。新作は展示のみ、試着希望の場合は別途来店予約が必要)。
新作の「1815」をはじめ、ブランドを代表するモデルや歴史を振り返るアーカイブも展示される予定なので、A.ランゲ&ゾーネならではの卓越した時計製造や職人技などに触れられるまたとない機会。また、ブランドの生誕地、ドイツのビールなども用意されているので、ドイツの空気感とともに楽しみたい。
詳細はA.ランゲ&ゾーネのオフィシャルLINEで発信予定なので合わせてチェックしたい(LINEアカウント名:A.ランゲ&ゾーネ https://line.me/R/ti/p/@008kdcvm)。


A. ランゲ&ゾーネ
TEL:0120-23-1845
www.alange-soehne.com