青空の下、ソーダ割りやロックで飲みたい“奄美の万能酒”とは?【プロの自腹酒 vol.7】

  • 文:山内聖子
  • 写真:榊 水麗
  • イラスト:阿部伸
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山田酒造/あまみ長雲

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山田酒造のロングセラー商品である黒糖焼酎。上品に香る黒糖の甘い匂いが心地よく、やわらかく芳醇な甘みにうっとりする。川辺さんが「キャンプなどでお薦め」というソーダ割りのほか、ロックや水割り、お湯割りでもおいしい。あらかじめ水で割っておき、しばらく寝かせて水と馴染ませてから飲む「前割り」も川辺さんのお気に入りのスタイル。どんな料理にも合うまさに万能酒で、値段が手頃なのも魅力だ。1800㎖ ¥2,880/山田酒造 TEL:0997-62-2109

透明で繊細な出汁のおでんが人気の「件」の店主・川辺輝明さんは、日本酒愛好家に広く知られた存在。店を通じて19年前から日本酒の魅力を伝え続け、全国の蔵元と親交を重ねている。自身も「3日飲まないと風邪をひく」というほどの酒好きで、毎日のように晩酌を楽しんでいる。さぞ、おいしい日本酒を飲んでいるのかと思いきや、意外にもプライベートの自じ 腹ばら酒ざけは焼酎。なかでも、とりわけ黒糖焼酎を愛飲していると教えてくれた。

「初めて飲んだのは約7年前。家族旅行で奄美大島へ行った時です。ひと口飲んでそのおいしさに目覚めました。それから店でも焼酎を置くようになったのですが、自分のつくる料理にいちばん合うのも黒糖焼酎。いまではマスタータイム(営業後にお客さんと飲む時間)も、休日に飲むのも黒糖焼酎が多いですね。もちろん日本酒も飲みますが、仕事モードになってしまうので、この酒のほうが気楽に飲めます」

特にひいきにしているのは、山田酒造の「長雲」で、これをソーダ割りにするのがお気に入り。酒の自然な甘みが引き立ち、後味がスッキリと軽いので何杯でも飲めるのだという。

「日本酒のチェイサーで飲むことも(笑)。つまみも選びませんし、とにかく万能な酒です」

そして酒をさらに美味くするおともは、なんとゴルフマット。4年前に始めたゴルフにハマって以来、家でパターを打ちながら長雲のソーダ割りを飲むのが最高に楽しいのだとか。

「ゴルフ仲間が一緒だとなおいいですね。スコアのことや、どこの芝生がよかったとか話しながら飲むのがすごく楽しいし、酒が進みます。いままで趣味もなく仕事ばかりしてきたので、ゴルフと酒の時間は自分へのご褒美です」

そう川辺さんは声を弾ませながら、うれしそうに満面の笑みを浮かべていた。

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ご機嫌に酔える相棒は、便利なゴルフマット

重さの違う2種類の人工芝を採用した、返球機能付きのゴルフマット。自宅で使うこともあるが、閉店後、店内にこれを敷き、酒を飲みながらパターを打つのが至福の時間だ。

川辺輝明

1974年、東京都生まれ。創業19年目を迎える、おでんと日本酒の名店「件」の店主。近年は焼酎にも力を入れ、魅力を発信。毎日通っても飽きない普段使いの店として愛されている。

居酒屋「件(くだん)」

住所:東京都目黒区鷹番3-7-4 関口ビル 1F
TEL:03-3794-6007

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※この記事はPen 2023年6月号より再編集した記事です。