休日の午後にゴクゴク飲みたい、ストレスフリーで軽やかなチャコリ【プロの自腹酒 vol.5】

  • 文:西田嘉孝
  • 写真:榊 水麗
  • イラスト:阿部伸二

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アストビサ/アラバコ・チャコリーナ・ピルピル

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大西洋やフランスとの国境に面したスペイン北部のバスク地方。美食の郷としても名高いこの地域で伝統的につくられてきたワインが、天然微発泡のチャコリだ。その名門ワイナリーであるアストビサによる、自社畑で獲れたブドウと最新の醸造技術を用いたチャコリは、食欲を刺激するクリスピーな泡と、レモンやパッションフルーツを思わせるアロマ、フレッシュでありながらコクのある味わいが特徴。750㎖ ¥2,750/いろはわいん TEL:03-6459-4715

世界各国の料理や酒が楽しめるトーキョーファミリーレストランを2006年にオープンし、18年からは『ジンフェスティバル東京』を主宰する三浦武明さん。レストランに併設し、日本最大級の品揃えを誇るジン専門ボトルショップの運営に加え、自らのジンブランド、ディスティラー エムを立ち上げるなど、日本のジンカルチャーを牽引し続けてきた第一人者だ。

「仕事ではアルコール度数の高いジンなどを飲むことが多いので、プライベートは度数が低めで飲み疲れないビールやワインなど、身体に優しいお酒を選ぶことが多いですね」

そう話す三浦さんの最近のお気に入りは、スペインとフランスの国境をまたぐバスク地方でつくられる、微発泡ワインのチャコリ。なかでもお薦めの一本が、スペイン側のアラバ県に位置するワイナリー、アストビサが醸す「アラバコ・チャコリーナ・ピルピル」だ。「 休日の午後に妻や子どもたちと食卓を囲みつつ、食中酒として冷やしたピルピルを合わせるのが春先の定番です。果実感がありながら酸がとてもチャーミングで、繊細だけどレモンサワーのような元気さもある。和食にも合いますし、肩の力を抜いて飲めるのも気に入っています」

大西洋に面したバスク地方の名産だけに、魚介類に合うのはもちろんだが、三浦さんのいち推しは、山菜の天ぷらとのマリアージュ。レモンを搾る感覚でこのワインを合わせるのだそう。また、かつてバスク地方で盛んだったクジラ漁をイメージしたキュートなラベルは、花見などの集まりに持参するのにもうってつけ。同じ畑から採取したボタニカルや、チャコリの発酵時に出るアロマを凝縮して蒸留したジンもリリースされているので、両者を飲み比べるのも楽しい。ワイン好きのみならずジン好きにも、これからの季節に取り入れたい一本だ。

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深みある味わいと、爽やかな酸が好相性

魚介類だけでなく、和食とも好相性なピルピル。三浦さんのお薦めは山菜の天ぷら。山菜の深みのある味わいと、チャコリのフレッシュな酸味のマリアージュが絶品だ。

三浦武明

1974年、東京都生まれ。レストランやショップ経営のみならず、ジンの専門アプリのリリースや開発なども行う日本のジンカルチャー第一人者。

トーキョーファミリーレストラン

住所:東京都渋谷区東1-3-1 カミニート20 3F
TEL:03-3797-3355

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※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。