日本の入浴習慣に立ち返った、 美しきバスカルチャーブランド「スクナ」

  • 文:猪飼尚司(デザインジャーナリスト)
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熟練した職人の技によって、身体がぴったりとフィットする緩やかな曲面をていねいにつくり上げている。写真のオーバルタイプとラウンドタイプがあり、ユニットバスに組み込み可能な埋め込み式もある。カラーはホワイト、ウォームベージュ、アースグレーの3色。¥275,000~ photo: Jun Yasui

海外に出かけた際、バスルームにシャワーしかないことを確認して、がっかりした人も多いはず。諸外国と違い、浴槽にたっぷりと張った湯に全身を浸かってリラックスするというのが、日本特有の入浴文化だ。

この清らかな日本の習慣を新たな視点から振り返り、次世代に伝えていくバスカルチャーブランドが「スクナ(SKUNA)」だ。

開発を手がけたのは1962年創業の日ポリ化工。日本初の洗い場付きオールFRPユニットバスの製造を実現するなど、業界のリーディングカンパニーとして活動を続けてきた。同社の新たな挑戦は、ユニットバスにとどまらず、入浴にまつわる環境全般を美しく整えていこうという考えのもとスタートした。

アートディレクターにデザイナーの柳原照弘を迎え、インテリアと一体になり現代的な空間を描き出すバスタブをデザイン。身体の形状やくつろぎの姿勢を細かに検証しながら、カーブラインを細かに調整した。定番のホワイトだけでなく、ウォームベージュやアースグレーといった穏やかな色調のカラーバリエーションも揃えた。

入浴だけでなく、その前後にある時間や行動までを網羅すべく、スクナではかや織りや大麻麻など、製法や素材にこだわった肌触りのいいタオルやバスドレスを開発。さらに、アーティストの和泉侃と協働し、香料に天然精油を使用したボディソープやモイスチャーバーム、フレグランスキャンドルなど、入浴でほぐれた体を深い呼吸とともに凛と引き締めていく香りのアイテムも用意した。

まっさらな身体で自身と向き合う入浴が、単に清潔に保つために身体の汚れを落とすだけではなく、思考を深め、自分らしさを取り戻す貴重な時間に変わる──スクナはそんな可能性も感じさせてくれる。

「スクナ」

お問い合わせ先/SKUNA(日ポリ化工)
TEL:0800-100-1026

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※この記事はPen 2023年5月号より再編集した記事です。

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【画像】日本の入浴習慣に立ち返った、 美しきバスカルチャーブランド「スクナ」

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