甘味とやわらかさが口に広がる、日本の「Shokupan(食パン)」がロンドンで人気

  • 文:宮田華子

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LONDON ロンドン/イギリス

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1本(2斤分)12ポンド、ハーフ(1斤)6ポンド。ソフトで滑らかだが、食べ応えのある濃厚な味。 © Kuro Bakery

トーストやサンドイッチに使うパン(ローフ)は、英国の日々の食卓に欠かせない。基本材料は水と強力粉であり、イースト菌の酸味が効いた素朴な味が特徴だ。長年変わらぬ味が愛されてきたが、いま日本の「食パン」がトレンドとなっている。

「Shokupan」と呼ばれる日本風食パンはミルクをたっぷり使い、頬張ると甘味とやわらかさが口に広がる。これは英国人には新鮮だ。以前から日系ベーカリーでは販売されてきたが、非日系のお店でも提供を開始。なかでも「クロ・ベーカリー」では流行に敏感な若者と、やわらかさを求める高齢層から火がついた。価格は通常のものの約10倍だが、午前中に売り切れる店があるほどの人気だ。

 

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映画『ノッティングヒルの恋人』で知られるノッティングヒルにあるクロ・ベーカリー。https://kuro-london.com © Kuro Bakery

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※この記事はPen 2023年4月号より再編集した記事です。