若手のデザインエンジニアが挑む、ダイソンのアワード作品は驚きの仕上がり!

  • 文:宮田華子

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LONDON ロンドン/イギリス

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イノベーションデザインエンジニアリングを学んだデボラ・ババロラ(左)とシェファリ・ボーラ(右)の2人で開発。ボーラ自身の検診体験から着想した。

「ジェームス・ダイソン賞」は、次世代のデザインエンジニアを支援する国際アワード。教育機関を卒業して4年以内のエンジニアが対象で、2022年に英国の最優秀賞に輝いたのは、乳ガンのセルフチェックツールである「ドットプロット」。受賞者は画期的なツールを開発した写真の2人組だった。

ドットプロットは、小さなモニターとスマホを連動させ、自宅で好きな時に検診ができる。あらかじめアプリに胸の形を入力し、スキャンすることで乳房組織の変化や異常を発見。現在、イギリスの乳がん早期発見率は54%。実用化すれば自宅で精度の高いセルフチェックが定期的に可能となり、多くの人命が救われるはずだ。

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既存の検査機器とは異なり、セルフチェック用として開発した自宅用ソリューションとして期待される。 www.jamesdysonaward.org photo: © Dotplot / The James Dyson Award

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※この記事はPen 2023年1月号より再編集した記事です。