痛みも死も日常として書き続けた、がんで急逝した山本文緒の闘病記

  • 文:瀧 晴巳(フリーライター)
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【Penが選んだ、今月の読むべき1冊】
『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』

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山本文緒 著 新潮社 ¥1,650

ある日突然、末期がんで余命4カ月と告知されたら自分ならどうするだろう。本書は、直木賞作家の山本文緒が58歳で亡くなるまでの闘病記だ。文庫版の解説を書かせていただいた『シュガーレス・ラヴ』も睡眠障害や皮膚炎など病気をテーマにした短編集だった。山本自身、鬱で休筆した時期もあった。生きていくことは負の感情と否応なく向き合うことだと知り抜いていた作家は、痛みも死も日常のものとして書き続けた。なにげない一瞬の愛おしさ。向こう岸から届けられたお別れの手紙のような1冊。

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※この記事はPen 2023年3月号より再編集した記事です。

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【画像】痛みも死も日常として書き続けた、がんで急逝した山本文緒の闘病記

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