ニューヨークのハーレムで始まるコンテナ水耕栽培は、新鮮な農作物とクリーンな街を実現するのか?

  • コーディネイト:鈴木希実

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NEW YORK ニューヨーク/アメリカ

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市有地のハーレムにあるコミュニティガーデンに設置された40フィートコンテナ。その容積は約65.7㎥で、しっかりと断熱処理が施されている。 Photo by The New York Power Authority

ニューヨーク電力公社が資金提供し、米国電力研究所(EPRI)とともに展開するコンテナを使った屋内農業の実証実験がハーレムで開始された。気候に影響を受けにくい貨物コンテナで水耕栽培によって野菜や果物を育てる。生産管理や流通は地元の非営利団体であるハーレム・グロウンが担当する。

生鮮食品が不足しがちな貧困層の実態も踏まえたこの施設は、健康な食生活のための知識や、サステイナビリティへの関心をもたらすトリガーでもある。野菜輸送に使われる温室効果ガスも低減できることからニューヨーク州が掲げる、カーボンオフセットの目標への一助としても期待されている。

 

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人工光源により、コンテナ内はピンク色に。水耕栽培システムは、節水にもつながる。

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※この記事はPen 2023年3月号より再編集した記事です。