爽快なカーアクションが見応え抜群! パク・ソダム主演『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』

  • 文:韓光勲

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アカデミー作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』の演技が記憶に新しいパク・ソダムの主演作、『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』が、本日1月20日から公開された。映画の見どころをお伝えする。

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© 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.

韓国語の原題は「特送」。ワケありの荷物を届ける特殊な配送屋を指す。

主人公のチャン・ウナ(パク・ソダム)は天才的なドライビング・テクニックを持つ凄腕の運び屋だ。どんな追手も置き去りにし、いかなる依頼でも完璧にこなす。

ウナはある日、やっかいな依頼を引き受ける。待ち合わせ場所へ行くと、依頼人がいない。いたのは逃げてくる男の子と、追いかける男たち。ウナは仕方なく男の子を乗せ、その場を立ち去る。

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依頼人は海外への逃亡を図る賭博ブローカーで、男の子はその息子キム・ソウォン(チョン・ヒョンジュン)だった。ソウォンは300億ウォンが入った貸金庫の鍵を持っており、悪徳警官と冷酷な殺し屋から追われる羽目に。

果たして、ウナは逃げ切れるのか。ウナには「脱北」の過去があるため、情報機関も動き出し、命がけのカーチェイスが始まる。極上のカーアクション作品だ。

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冒頭、ウナが二人の男を配送する場面。アップテンポなノリの音楽とともに、臨場感のある激しいカーチェイスを見せる。ウナはギアとブレーキを巧みに操り、まるで車を身体の一部であるかのように使いこなす。

緊張感のあるシーンが続いたかと思うと、坂道でギアをニュートラルにして車を自然に下るようにするなど、緊張と緩和のテンポが子気味良い。超絶テクニックの縦列駐車も面白い。冒頭のカーチェイスは5分以上続くが、アイデアの豊富なカーアクションは飽きさせない。

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実は、ウナは脱北者である。家族はおらず、猫との「一人一匹」暮らし。そんな彼女が身寄りのないソウォンに共感し、命がけで守ってあげようとする姿は説得力がある。

クライマックスは、ウナとマフィアの対決。韓国映画らしい、容赦のないバイオレンス表現が見ものだ。ウナは小柄だが、軽やかな身のこなしを活かした攻撃で対峙する。その姿はまるで「必殺仕事人」。次々にマフィアをなぎ倒していく様は圧巻だ。

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韓国映画は近年、キム・ダミ主演の『The Witch/魔女』(2018年)など、女性俳優が主人公のアクション映画が増えている印象がある。

パク・ソダムは、本作が初めての長編映画の単独主演作となった。『パラサイト 半地下の家族』(2019年)では大豪邸に住む一家に「寄生」していく家族の娘役として、言葉巧みに相手の懐に入り込む姿を軽快に演じてみせた。本作では熾烈なアクションシーンを披露しており、俳優としての幅の広さを感じさせる作品となっている。

『パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女』

監督/パク・デミン
出演/パク・ソダム、ソン・セビョク、キム・ウィソンほか 2022年 韓国映画
109分 1月20日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開中。
https://perfectdriver-movie.com

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