パネライから初のゴールドブレスモデルが登場。薄型&小型の「ルミノール ドゥエ」を赤み鮮やかな黄金色が彩る

  • 文:笠木恵司
Share:
ケースとブレスレットともにパネライ独自開発の18Kレッドゴールド「ゴールドテック」を採用した新作「ルミノール ドゥエ トゥットオロ」。これまでゴールドケースとストラップの組み合わせはあったが、ゴールドブレスレット仕様はパネライ初。「ゴールドテック」は鮮やかな赤みが色褪せることなく持続する。ダイヤルカラーは写真のマリンブルーとホワイトの2タイプ。

パネライはイタリア海軍特殊潜水部隊が装備していたダイバーズウォッチをルーツとしているせいか、ラグジュアリーなゴールドケースのモデルは数少ない。しかもストラップ仕様のみだったが、メゾン初となるゴールドブレスレットを組み合わせた新作「ルミノール ドゥエ トゥットオロ」が登場した。

「ルミノール ドゥエ」は新開発のムーブメントによって大幅な薄型軽量化を実現した2016年発表のコレクションであり、2018年からはメゾンでは最小の直径38㎜モデルも追加された。この新作もケース径38㎜で厚さ11.2㎜の薄型モデルだが、「トゥット」とはイタリア語でトータルあるいは全部、「オロ」は金・黄金を意味する。つまり、コンパクトでスリムな「ルミノール ドゥエ」のケースを含めた外装すべてにゴールドを使用していることを表現しているのである。

PAM01182.jpg
マリンブルーのダイヤルが「ゴールドテック」の赤みを帯びた色味と絶妙にコントラスト。時分針とスモールセコンドのリーフ針のゴールドカラーも浮き立って見える。インデックスを型抜きしたサンドイッチダイヤルも立体感が高い。

---fadeinPager---

繊細な磨き分けでゴールドの質感と輝きに豊かな表情を加える

ただし、ゴールドといってもパネライだけに既存の素材ではなく、独自開発の18Kレッドゴールド「ゴールドテック」を採用している。赤みの強い18Kレッドゴールドの一般的な組成は金75%に銅25%だが、「ゴールドテック」は銅を24%に抑えてプラチナを約0.4%融合することで酸化耐性を強化。鮮やかな赤みを帯びたゴールドカラーが色褪せることなく持続するという。

この「ゴールドテック」の美しい輝きを最大限に引き出すのが、サテンとポリッシュの磨き分けだ。ゴールドの重厚な質感を表現する艶なしのサテン仕上げをベースとして、ベゼルやケースサイド、ブレスレットの長方形の中ゴマなどの要所には光を反射する鏡面ポリッシュ仕上げを施しており、「ゴールドテック」に豊かな表情と立体感を加えている。

PAM01326.jpg
ホワイトダイヤルのモデル。マリンブルーのダイヤルに比べてコントラストは弱いが、それだけに上品で清新なイメージ。ケース、ブレスレットともにポリッシュとサテンで磨き分けており、「ゴールドテック」の輝きと質感の双方を存分に楽しめる。

---fadeinPager---

小型&薄型の「ドゥエ」でゴールドをスマート&スタイリッシュに楽しむ

ダイヤルは放射状に光を分散するサンブラッシュ仕上げ。腕の傾きなどによって、反射光が揺らめく。パネライではお馴染みのインデックスを型抜きしたサンドイッチダイヤルなので、こちらも立体的な奥ゆきがあるほか、夜間もシャープなエッジで発光する。ダイヤルカラーは清新なイメージのホワイトと、深みのあるブルーの2タイプ。後者はパネライ ブティックのみで限定販売される。

パネライ「ルミノール」は防水性も含めた高機能もさることながら、軍用時計がルーツとはおよそ思えない優美な曲面で構成されたクッションケースが際立った魅力だ。このエレガントなスタイルと特徴的な大型リューズプロテクターを忠実に維持しながら薄型化、そして小型化したのが「ルミノール ドゥエ」であるため、手首を取り巻く「ゴールドテック」のラグジュリーな彩りを、これまでになくスマートかつスタイリッシュに楽しめるに違いない。

Pam1182_Cat_Fond_2370824 penonline.jpg
シースルーのケースバックから見える搭載ムーブメントは自動巻き「キャリバーP.900」。このサイズでは初めて日付表示と3日間パワーリザーブを組み合わせたという。パネライ「ルミノール ドゥエ トゥットオロ」自動巻き、18KRGケース&ブレスレット、ケース径38㎜、パワーリザーブ約72時間、シースルーバック、3気圧防水。¥4,566,100。マリンブルー、ホワイトダイヤルどちらもスペックと価格は共通。

問い合わせ先/オフィチーネ パネライ TEL:0120-18-7110

---fadeinPager---