ロレックス、オーデマ ピゲなど歴史に名を刻むクラシック時計8選

  • 写真:渡邉宏基(LATERNE)
  • 文:篠田哲生
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本日10月28日発売の『腕時計、クラシック主義』特集に掲載した記事のなかから、一部を抜粋して紹介する。

“古典”と“進化”は相反する言葉かもしれない。しかし、伝統を守りながらも革新を続けてきたからこそいまがある。話題作を通じて機械式時計が重ねてきた進化を追う。

ROLEX(ロレックス)
オイスター パーペチュアル デイデイト 40

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自動巻き、PTケース&ブレスレット、ケース径40mm、パワーリザーブ約70時間、100m防水。¥7,531,700(予定価格)/日本ロレックス TEL:0120-929-570

1956年に誕生した「デイデイト」は、12時位置の小窓にフルスペルで曜日を表示するのが特徴。ケースやブレスレットにプレシャスメタルのみを使用するロレックスの象徴的なモデルで、アイスブルーダイヤルはプラチナモデルにのみに用いられる。これまでゴールド製のみだったフルーテッドベゼルが、遂にプラチナ製でも製造可能となり進化を果たした。硬度の高いこの素材で精密な刻み模様を加工するために新しい製造工程を開発し、輝きが増してさらに完成度を高めている。

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AUDEMARS PIGUET(オーデマ ピゲ)
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ パーペチュアルカレンダー

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自動巻き、18KWGケース、ケース径41mm、パワーリザーブ約40時間、シースルーバック、テキスタイル調加工のラバーストラップ、20m防水。¥11,825,000/オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0000

古代の人々は、月の満ち欠けや太陽の動きを観察して、暦をつくり出した。つまりパーペチュアルカレンダー機構は、宇宙の法則を機械化したものだといえるだろう。オーデマ ピゲでは伝統的にカレンダー類をシンメトリーにレイアウトするスタイルを得意としてきたが、さらにダイヤル素材に星空のように輝くブルーのアベンチュリンを採用し、ロマンティックに仕上げた。八角形のミドルケースを挟み込む立体構造も魅力。

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CHANEL(シャネル)
ムッシュー ドゥ シャネル ブルーエディション

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手巻き、18KWGケース、ケース径40mm、パワーリザーブ約3日間、シースルーバック、アリゲーター調の型押しカーフストラップ、30m防水、世界限定55本。¥5,808,000(参考価格)/シャネル カスタマーケア TEL:0120-525-519

2016年にデビューし、シャネルとして初めて“男性のため”にデザインされた時計コレクション。自社製のムーブメントは、240度で針を動かす豪快なレトログラード式の分針にジャンピングアワーを組み合わせ、流れる時を印象的に表現した。シャネルらしい古典の再解釈だ。この限定モデルは、深みのあるネイビーダイヤルを使用。表面をグレイン仕上げにすることで視認性を高めつつ、シックな趣に。

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PARMIGIANI FLEURIER(パルミジャーニ・フルリエ)
トンダ PF オートマティック

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自動巻き、SSケース&ブレスレット、ケース径36mm、パワーリザーブ約60時間、シースルーバック、100m防水。¥2,497,000(予定価格)/パルミジャーニ・フルリエ eメール:pfd.japan@parmigiani.com

ブランド設立25周年となる2021年に誕生した「トンダPF」コレクションは、ローレット加工ベゼルやティアドロップ型のラグといった象徴的なデザインをスポーティにまとめて一躍話題となった。その最新作はケースサイズを36mmへと小型化して、カレンダーも排除。100m防水でありながら、プラチナ製ベゼルを備えたエレガントな2針モデルという相反する個性を美しく昇華した。バーリーコーンのギョーシェ彫りも、一見の価値がある。

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HUBLOT(ウブロ)
クラシック・フュージョン オーリンスキー ブレスレット チタニウム ホワイト

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自動巻き、チタンケース&ブレスレット、ケース径40mm、パワーリザーブ約42時間、シースルーバック、5気圧防水。¥2,013,000/LVMH ウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ TEL:03-5635-7055

リチャード・オーリンスキーは、2017年からウブロがパートナーシップを結ぶ現代芸術家。彼の作風である多面カットの造形美を取り入れた時計は、光を受けて華やかに煌めく。ダイヤル、ケース、ブレスレットに多面カットを施しているが、特にブレスレットに注目したい。加工が難しいチタン素材を、これだけ美しくポリッシュ&多面カットで仕上げる技術は驚異的。ウブロの「クラシック・フュージョン」に新たな創造性を吹き込んだ。

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HERMÈS(エルメス)
アルソー ル タン ヴォヤジャー

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自動巻き、PT×チタン(DLC加工)ケース、ケース径41mm、パワーリザーブ約40時間、バレニアカーフストラップ、3気圧防水。¥3,443,000(予定価格・2023年1月発売予定)/エルメス ジャポン TEL:03-3569-3300

1978年に誕生した「アルソー」は、馬具の鎧をイメージした上下非対称ケースが特徴で、エルメスを代表する時計として愛されてきた。その最新作は独自のワールドタイム機構を搭載。9時位置のプッシュボタンを押すと、モバイルカウンターと呼ばれる時刻表示が都市ひとつ分ジャンプし、同時に時針を進める仕組みで、12時位置にはホームタイムを表示。ダイヤルにはスカーフなどに用いる「乗馬の世界地図」を描き、ロマンと実用性が美しく融合する。

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PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)
年次カレンダー・トラベルタイム5326

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自動巻き、18KWGケース、ケース径41mm、パワーリザーブ約48時間、シースルーバック、カーフストラップ(ブラックのカーフストラップが付属)、3気圧防水。¥9,713,000/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター TEL:03-3255-8109

3月1日のみ修正するだけの年次カレンダーと、中空針のホームタイムと時針のローカルタイムで旅先でも正確に時間を伝えるトラベルタイムという、ふたつの実用機構を搭載。アラビア数字インデックスやヴィンテージカメラにインスパイアされたザラツキのあるダイヤルでアクティブな雰囲気を演出しつつ、ケースサイドには1周全面にクル・ド・パリ装飾を施してエレガントに。

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OMEGA(オメガ)
デ・ヴィル プレステージ

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自動巻き、18Kセドナゴールドケース、ケース径41mm、パワーリザーブ約55時間、アリゲーターストラップ、シースルーバック、3気圧防水。¥1,749,000/オメガお客様センター TEL:03-5952-4400

オメガのクラシック&エレガンスを体現する「デ・ヴィル」は、1967年にデビュー。特に華やかなデザインを有する「プレステージ」ラインは、94年からスタートして今作が3代目。ムーブメントは高耐磁&高精度のマスタークロノメーターを搭載し、ケースバック側を絞り込ませてスリムに見せる仕掛けも。歴史的なデザインを継承するボンベ式のダイヤルには、スモールセコンドとパワーリザーブ表示をバランスよく配置した。

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