1950年代のガソリンスタンドを改装した、ベルリンの風刺画家ミュージアム

  • 文:河内秀子

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BERLIN ベルリン/ドイツ

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Photograph by Hideko Kawachi

鋭いタッチで社会の不合理を描き出す風刺画家として知られた故ジョージ・グロスの「小さなミュージアム」(料金:一般10ユーロ)がオープン。1950年代のガソリンスタンドを改装した建物の面白さもあって話題を呼んでいる。

本質を見抜く力に長けていたグロスは早くからヒトラーの危険性を見抜き、風刺画のテーマに。33年ナチスの権力掌握と同時にアメリカに移住し、MoMAで回顧展が開かれるなど高い評価を受けた。市井の人々や雑多な下町を愛したグロス。生きていたら、赤線地帯の近くにあるこのミュージアムをきっと気に入ったはずだ。

www.daskleinegroszmuseum.berlin

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※この記事はPen 2022年9月号より再編集した記事です。