無人で低コストな自動運転「ロボタクシー」、2023年に実現化へ【動画】

  • 文:美矢川ゆき

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ロボタクシーとは、自動走行可能なタクシーのこと。Uberなどの配車サービスと同様に、スマホアプリで配車を依頼できる。従来の配車サービスと異なる点は、運転手がいなくても走行可能な自動運転車を使用していることだ。

最新のIT技術を駆使している自動運転車は、多くの企業が開発に取り組んでいる。中国インターネット検索大手の百度(バイドゥ)もそのひとつ。7月21日に開催された百度世界大会2022で、新しい自動運転車両「Apollo RT6」が発表された。

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無人タクシーの低価格を実現

百度CEOのロビン・リーは「現行タクシー料金の半額でロボタクシーに乗れる未来に向かっている」と語る。今回発表になった第六世代の自動運転車「Apollo RT6」は、1台にかかるコストが、第五世代の48万元(約1000万円)から、25万元(約490万円)になるそうだ。新車両は2023年の実用化を目指す。

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レベル4の自動運転車

自動運転車のレベルは0から5まであり、レベル5が完全自動運転。Apollo RT6はレベル4。運転する人間を必要としない、高度な自動走行機能をもつ。運転ハンドルは取り外し可能。中国当局が承認すれば、ハンドルなしで公道を走れるようになるらしい。ハンドルがなくなった分広くなったスペースには、座席や自動販売機、机、ゲーム機の設置なども可能だ。

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最新車両の全体像 @Baidu Inc. – YouTube

【映像】第六世代の自働運転車が走行する様子

百度が発表した映像。 @Baidu Inc. - YouTube

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ハンドルを付けて、人が運転もすることも可能だ。写真はハンドル有りのパターン。 @Baidu Inc. – YouTube

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ハンドルがない状態 @Baidu Inc. – YouTube

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ハンドルがない車内はスッキリとしている。 @Baidu Inc. – YouTube

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ルーフトップをシームレスにできるので、解放感がある。 @Baidu Inc. – YouTube

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SNS上で人々の反応は……

Twitter上では、「取り外し可能なハンドル」や「車両コストが半分になった」ことへの驚きの声が上がっているとともに、「2024年の量産を目指すテスラより1年早く実現⁉」という意見もある。

2030年に100都市での利用を目指す

サウス・チャイナ・モーニング・ポストによると、百度のロボタクシー・サービス「Apollo Go」は、現在中国の10都市で展開されていて、2025年には65都市、2030年には100都市での利用を目指すとのことだ。

サウス・チャイナ・モーニング・ポスト提供の動画 @South China Morning Post - YouTube

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