【ミラノデザインウィーク2022】今年注目を集めた、ギャラリー主体の展示

  • 編集&文:猪飼尚司
  • 写真:フランキー・ヴォーン
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世界最大級のデザインの祭典、ミラノデザインウィーク。今年6月、本格的に再始動の時を迎え、インテリアを中心とするあらゆる分野のデザイナーがミラノに集結した。今回は、ギャラリー主体の展示をピックアップして紹介する。

Nilufar Gallery × Martino Gamper

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創造性を与える、ガンパーのアイデア

ミラノのニルファーギャラリーは、マルティーノ・ガンパーによるインスタレーション「インネスト」を開催した。その家具は、かつてイギリスで人気を集めた鋼管製家具のユーズドをデジタル技術などの応用で再構築したもの。イタリア語で接ぎ木を意味する展示名の通り、オリジナルの脚部などに新たな要素が埋め込まれている。ガンパーらしいアイデアで、リサイクルやアップサイクルを超える創造性を与えた。

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BARANZATE ATELIERS × Lionel Jadot

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広く称賛を集めた、巨大なスペースでの展示

今年、大きな注目を集めたバランサーテ・アトリエは、ベルギー人デザイナーのライオネル・ジャドーが中心となってキュレーションした展示だ。ミラノ市郊外の3,000m²におよぶミシン工場跡で、23組のデザイナーによるコレクターピースを発表。写真は、石工や木工の技術をもつデザイナー兼職人のベン・ストームズによる大理石のオブジェ。布のようなやわらかな表情で、石を削り出している。

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DIMORE GALLERY

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中央駅近くに誕生した、新スポット

ミラノ屈指の人気を誇るデザインチーム、ディモーレギャラリーがミラノ中央駅近くにギャラリーを新設。高い天井をもつ現代的な空間に高さのあるディスプレイ什器を設け、これまでにないダイナミックな展示を行った。デザインウィーク期間は、ピエール・シャポ、ジオ・ポンティ、ポール・ケアホルムなどによる家具の木材を使った企画展を開催した。

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※この記事はPen 2022年9月号「レンジローバーで走れ!」の第3特集「世界のいまがわかる、ミラノデザインウィーク最新レポート」より再編集した記事です。