【ミラノデザインウィーク2022】素材の可能性を探る、日本のデザイナー

  • 文:山田泰巨
  • 写真:フランキー・ヴォーン

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世界最大級のデザインの祭典、ミラノデザインウィーク。今年6月、本格的に再始動の時を迎え、インテリアを中心とするあらゆる分野のデザイナーがミラノに集結した。今回は、素材に着目した、表現力が光る日本のデザイナーを取り上げる。

we+ × Toyo Aluminium

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ひとつの顔料が生み出す、多様な表情

デザインスタジオのwe+は、アルミニウム製品メーカーの東洋アルミニウムが開発した顔料「クロマシャイン」を用いたインスタレーションを発表。光の干渉で発色し、見る角度で色が変化する特徴を渦状のオブジェで表現した。ひとつの顔料が無数の色をもつことに、we+は多様性のある豊かな世界を見る。色が常に変化するオブジェを、来場者はさまざまな角度から眺め続けた。

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TAKT PROJECT

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祈りの空間を埋め尽くす、新素材のオブジェクト

ミラノ市中心部にある教会で詩的なインスタレーションを発表したのが、デザインファームのタクトプロジェクト。教会の床一面を白い花のようなオブジェで埋めた。これは熱によって硬化する糸を編んだニット生地に、部分的に熱を加えることで構造的な硬さを与えたもの。彼らが日常的に行う素材やフォルムの研究の延長にありながら、祈りの空間、街の日常、来場者の心に響く内容であった。

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AtMa+Kawashima Selkon

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華やかさを纏う、伝統織物の革新性

クリエイティブユニットのアトマをアートディレクターに迎え、ファブリックメーカーの川島織物セルコンは織物8種を発表。伝統技術と現代の技術を掛け合わせ、多層構造の光彩フィルムを織り込んだ「耀彩(ようさい)織物」は、螺鈿細工のように見る角度や光の当たり方で表情が変化する。伝統工芸にも通じる華やかな表情を、現代のハイテクを駆使した工芸で表現した。

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※この記事はPen 2022年9月号「レンジローバーで走れ!」の第3特集「世界のいまがわかる、ミラノデザインウィーク最新レポート」より再編集した記事です。

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