バターと小豆と生クリームが生む、新食感の「フレンチトースト」

  • 写真:河内 彩
  •  文:下井美奈子

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あずきのフレンチトースト/7席設けられたカウンター前の厨房でつくられるフレンチトーストに、自家製の小豆と、小豆のエスプーマ、マルドンの塩を添えて供する。予約優先だが、席が空いていれば当日入店も可能。1個 ¥1,650

フレンチの名店「フロリレージュ」の川手寛康シェフによる、かき氷とフレンチトーストの専門店「あずきとこおり」が今年1月に開業。フロリレージュでパティシエを務めていた堀尾美穂さんが目の前で仕上げるライブ感も魅力だ。

フレンチトーストが焼かれ、バターの香りが広がる。「フライパンの中でバターが焦げてキャラメル状になるのを見極めます」と堀尾さん。外の生地は香ばしく、中心はフルフルと震えるほどやわらかく、口の中でとろける。

卵液にひと晩漬けたブリオッシュは、駒場東大前のパン屋「ル・ルソール」で配合されたもの。そこに北海道産えりも小豆を練り込んだ、ソフトな食感がウリだ。

香りよい小豆は甘さを極力控え、豆の風味を活かすよう銅鍋でじっくり炊かれた。この小豆を濾して生クリームと合わせた泡状のエスプーマも添えられる。こだわりがひとつにまとまった、新食感のフレンチトーストをご賞味あれ。

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あずきとこおり

住所:東京都渋谷区代々木1-46-2 グランデュオ代々木 1F
営業時間:11時~16時L.O.(月曜日)、12時~16時L.O.(木曜日、金曜日)、11時~18時L.O.(土曜日、日曜日)
定休日:火曜日、水曜日
https://azukitokouri.com

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※この記事はPen 2022年8月号より再編集した記事です。