東京を代表するランドマークのひとつ、東京タワーに日本最大規模のeスポーツパークがオープンした。バーチャルとリアルが交差する新感覚のアクティビティの数々を楽しめる。
次世代のエンタメ体験への入り口
1958年に誕生した東京タワーは、本来の役割であった電波塔の機能を東京スカイツリーに引き継いだ後も、多くの人々に愛されている街のシンボルだ。その東京タワー直下にある商業施設「フットタウン」内に、約5,600平方メートルにおよぶ大規模なeスポーツパーク、「レッドトーキョータワー(RED゜TOKYO TOWER)」が4月20日にオープンした。VR、ARといった先端技術を駆使したインタラクティブな体験型コンテンツから、ポーカーやボードゲームなどのマインドスポーツまで幅広く網羅されている。
エントランスは、東京タワー内フットタウンの3階。この階は「インスピレーション ゾーン」と名付けられており、顔認証システムの入場ゲートを抜けると幅約15メートルの巨大LEDモニターと床面を使ったプロジェクションマッピングが大胆に演出するラウンジが広がっている。このゾーンでひと際目を引くのが、VR空間を自分の足で移動できる歩行型VRデバイス「キャット ウォーク(KAT WALK)」のブースだ。キャット ウォークは、従来のVRではできなかった、走る、座る、ジャンプするなどの動作が可能となり臨場感がアップした。
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フィジカルとバーチャルの融合
「アトラクション ゾーン」と名付けられたフロアには、ドローン競技、ボルダリングなどフィジカルスポーツをテクノロジーで拡張させたARスポーツや謎解きアトラクションなどが用意されている。なかでもヘッドマウントディスプレイとアームセンサーを装着してプレイする「ハドー(HADO)」は、エナジーボールとシールドを駆使したARスポーツの対戦が楽しめる人気コンテンツ。全身を動かす試合の醍醐味とバーチャルの仕掛けが融合して面白さを何倍にも拡大していることは、誰かがプレイしているモニターを見るだけでもよくわかる。
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配信や教育プログラムの実施も
「アルティメット ゾーン」と題されたフロアには、新作やプロドライバーも開発に関わったレーシングシミュレーターなどeモータースポーツが充実したコーナーと、大会などのイベントを想定したXR技術搭載のスタジアムや配信スタジオといった、eスポーツの今後の展開に欠かせない設備が用意されている。高性能ゲーミングPCが34台並ぶ「レッド アリーナ」があるのもこのゾーンだ。館長の長野弘毅氏はこう語る。
「eスポーツが国民的カルチャーへと進化する時、その最前線の舞台となることを目指して、レッドトーキョータワーは誕生しました。年間80万人の来場者を目指すほか、イベントスペースやレッドアリーナ、配信スタジオを活用しながら、さまざまなイベントを実施、発信していく予定です」
レッドトーキョータワーは開業前に、近隣の小中学生と保護者を招待し、人気ゲームストリーマーたちを起用した「はじめてのeスポーツ講座」を開催した。今後も、子どもたちが他者と積極的に協力しながら課題の解決策を導き出す力を養う、「レッド エデュケーション プログラム」を開く予定だという。
さまざまな仕掛けによって、レッドトーキョータワーは幅広い世代に対してゲームやインターネットコミュニティとのタッチポイントを創出している。日本のeスポーツの発展を力強く牽引していくはずだ。
レッドトーキョータワー(RED゜TOKYO TOWER)
住所:東京都港区芝公園4-2-8 東京タワーフットタウン3階
TEL:0120·210·519
営業時間:10時~22時 ※東京タワーの営業時間に準ずる。不定休。
※料金などの詳細は公式サイトでご確認ください。
※RED゜TOKYO TOWER(3F/4F/5F)エリアへの入場には、1名につき1枚のチケットが必要です。
※施設の内容などの情報は2022年5月30日現在のものです。
https://tokyotower.red-brand.jp/
※この記事はTOKYO UPDATESからの転載です。