日本古来の染色技法を用いた、京都西陣の老舗織屋が手がける“長く愛せる”寝具シリーズ

  • 文:梶原博子

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豊かな色彩美を楽しめ、現代の生活環境に適した肌触りと質感をもつ寝具シリーズ。

細尾は、元禄元年に京都西陣で大寺院御用達の織屋として創業した老舗。帯や着物といった伝統的な西陣織を継承しながら、革新的な技術とタイムレスなデザインによって、唯一無二のテキスタイルを生み出してきた。今回、自社のテキスタイルブランド「HOSOO」から登場したのは、日本古来の染色技法を用いた寝具シリーズだ。

平安期の王朝染めの美しさと色彩の豊かさに着目し、長年にわたり自然染色の研究を進めてきた細尾。その中で、朝廷に伝わる染めの口伝を33代紅師として引き継ぎ、1900年代に古代染色の色相再現及び史実の研究を続けられた前田雨城の最後の弟子でもある、染色家の山本晃との出会いにより、研究は大きな一歩を踏み出し、2021年に京都・西陣に古代染色研究所を設立した。

「HOSOO」の製品は自然から得た植物素材を用い、古代染色の技法を用いて自然の色を写しとっている。また、肌触りと耐久性のある生地の開発を進め、ヘンプとシルクの混合によるオリジナルの生地を開発。今回新たに開発した生地は、経糸に高い速乾性や抗菌性を持つヘンプ、緯糸に艶やかな光沢と滑らかさを持つシルクを使用。この生地は使い込むほどに特有の光沢が現れ、生地全体が柔らかく、深みのある豊かな質感になっていく。長く使用することによって生まれる、生地の柔らかさとしなやかさ。四季の移ろいを楽しむような経年による色の変化も味わいの一つ。長く愛着をもって“育てる”寝具シリーズといえよう。

寝具シリーズは、黄檗、日本茜、梅、日本ムラサキ、梅(鉄媒染)、椎(鉄媒染)、楊梅(鉄媒染)による7種類の染め色を展開。古代染色により生まれる美しい色彩を、多彩なパターンで自由に組み合わせることが可能だ。あわせて登場するシルク100%で織り上げたローブとオブジェのようなベッドとともに、寝室を華やかに彩る。自然の力を最大限に引き出したベッドウェアは、豊かな睡眠へと導いてくれそうだ。

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生地の経糸には高い速乾性や抗菌性のあるヘンプ、緯糸に艶やかな光沢と滑らかさをもつシルクを使用。使い込むほどに光沢が現れ、やわらかい質感へと変化する。

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7種類の染め色を展開。自然由来の古代色はどんな組み合わせにもマッチする。

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上/デュベカバー サイズ3種 ¥165,000 中/ピローケース サイズ2種 ¥44,000 下/フラットシーツ サイズ3種 ¥110,000

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スリープウェア(セットアップ) サイズ3種 ¥176,000

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ローブ サイズ3種 ¥253,000

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「HOSOOテキスタイルコレクション」から、好きな生地を選んでオーダーする特注ベッド。素材:真鍮/楢/HOSOO テキスタイル ¥3,850,000

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HOSOO

TEL:075-221-8888
www.hosoo.co.jp