丸型でも角型でもなく、トノーやクッション型でもない。65年前に誕生し、独創的な三角形のフォルムで驚きを与えたハミルトン「ベンチュラ」から、迫力あるラージケースにスケルトンダイヤルを組み合わせた新作が登場した。「ベンチュラ XXL スケルトン オート」のケース幅は46㎜。そのボリュームだけでも圧倒されるが、大胆にカットアウトされたインデックスのないスケルトンダイヤルから自動巻きムーブメントが見える。歯車などを重ねた機械式の精緻なメカニズムと、時計の心臓部であるテンプのダイナミックな鼓動が、三角形のケースフォルムに新たな力強さと魅力を加えたといえそうだ。
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エルヴィスも映画で着用した腕時計
「ベンチュラ」が初めて発表されたのは1957年。常識破りのケースデザインが世界を仰天させたが、ムーブメントも世界初の電池式を搭載しており、ゼンマイを巻く必要のない革新的な腕時計だった。むしろ、このハイテクをアピールする効果的なスタイルとして、類例のない三角形のフォルムが発案されたのかもしれない。
いずれにしても、第2次世界大戦後の経済繁栄が生み出した古い殻を破るカウンターカルチャーを背景として、「ベンチュラ」は大ヒット。1961年に公開された映画『ブルー・ハワイ』で主演したエルヴィス・プレスリー、"キング・オブ・ロックンロール"が腕にしていたこともあって、不動の名声と地位を確立した。このため、7年間で製造が終了した後も人気は衰えることがなく、およそ四半世紀を経た1988年に復活。以来、ハミルトンを代表するアイコン・ウォッチとして多彩なバリエーションを展開してきた。
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アバンギャルドなフォルムに機械式メカが絶妙にマッチ
新作の「ベンチュラ XXL スケルトン オート」は、ブラックベースのダイヤルから視認できる精密な機械式ムーブメントが、三角形のケースをより新鮮に感じさせる。ダイヤル上部で活発に往復振動するテンプは耐磁性に優れたニヴァクロン製ヒゲゼンマイを備えており、パワーリザーブも約80時間。現在でもアバンギャルドと形容できるフォルムに、最先端のパワフルな機械式メカが絶妙にマッチしているのである。
また、スモールサイズの「ベンチュラ S」にも自動巻きモデルを追加。直線で構成した幾何学的なダイヤルが都会的でスタイリッシュな印象を与える。
問い合わせ先/ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン TEL:03-6254-7371
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