
プッシュボタンひとつで他国の時刻表示に瞬時に切り替える、ブレゲが開発した独創的なデュアルタイマー「オーラ・ムンディ」。その機構が初めて「マリーン」のコレクションに登場した。
ブレゲの「マリーン」コレクションに待望の「オーラ・ムンディ」が登場した。高精度なマリーンクロノメーターによって航海を支えたブレゲの歴史に鑑みると、この超絶的なデュアルタイム機構を海洋時計のコレクションに搭載することは、必然だったのかもしれない。
創業者アブラアン-ルイ・ブレゲは、航海に欠かせない精密な時計をつくる、ただひとりのフランス王国海軍時計師でもあった。時間を制するものが世界を制する時代の、偉大な記憶が新作にも宿る。
4つの特許を取得する「オーラ・ムンディ」は、現代のブレゲにしかない技術や機構、機能を有する。異なる2国の時刻を表示する一般的なデュアルタイム機構では、時差のある複数都市の時刻を、2本目の時針や別ダイヤルで表示するのがオーソドックスな方法だ。一方、「オーラ・ムンディ」では、使い手が定めた第2時間を機械的に記憶させれば、8時位置のボタンひとつでローカルタイムとホームタイムとを自在に行き来できる。機械式時計の不可能や弱点をことごとく克服した「インスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示」は、まさに世界をまたにかけるジェットセッターを支える至極の機能と言える。
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東京からパリへ、ふたつの都市を瞬く間に駆ける

東京の街を朝日が照らす頃、パリは静寂に包まれた深夜を迎える。海外に自由に渡航できないいまだから、「マリーン オーラ・ムンディ」を腕に巻き、異国の地に思いを馳せるのも悪くない。世界を瞬時に跳躍する時計が「マリーン」に加わったことは、まさしく運命のよう。歴史的快挙を成し遂げてきたブレゲに、新たな物語が生まれた。
ホワイトとローズ、2種のゴールド素材で登場した今回の新作。サンバースト仕上げのゴールドダイヤル基盤には、美しく繊細な波模様の手彫りギヨシェが施されている。第2時間は時刻も自在にセットできるので、サマータイムにも問題なく対応する。さらに優れる点は、日付も記憶し、バックデイトも可能なこと。東京の早暁からヨーロッパに飛べば、日付も正しく1日戻る仕組みだ。
ローズゴールドのケースならいっそう華やかな印象を与える。「インスタント・ジャンプ・タイムゾーン表示」を象徴するかのような文字盤には、サテン仕上げが施された0.4㎜厚の極薄サファイアガラスが重なる。その上にメタライズされた大陸、青い海岸線、都市名を指すアンカー、さらには子午線・経線と、既存の「クラシック オーラ・ムンディ」と異なる趣で地球が描かれている。


