鎧を脱ぎ去った自分自身を好きになろうとした20代を、エッセイ集ではオブラートに包まず書いてます

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    41 ぺえ|タレント

    各界で活躍する方々に、それぞれのオンとオフ、よい時間の過ごし方などについて聞く連載「MY Relax Time」。第41回は、新世代タレントのぺえさん。登録者数38.3万人(2022年5月現在)のYouTubeチャンネルで見せる飾らない姿が人気で、30歳の誕生日を目前に発売した初のエッセイ集『退屈の愛し方』が話題です。

    写真:殿村誠士 構成:舩越由実

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    ぺえ●1992年、山形県生まれ。大学卒業後、2015年4月に上京。バラエティ番組『マツコ会議』に出演し、一躍話題になり芸能界へ。原宿竹下通りのアパレルショップ「WC」でスタッフとして働きながらタレント活動を行う。著書にエッセイ集『退屈の愛し方』(KADOKAWA)がある。

    仕事に対しての思いはないです。30歳になりましたが抱負もないです(笑)。仕事に真面目に取り組むと面白いものは生まれないと思ってるんです。デビューした頃は、がむしゃらに頑張ったこともあったけど、その先に本来の自分の言葉に辿り着かなかった。だから、いまはなにごとも準備せずに、その時の気持ちで臨んでいます。

    30歳になるタイミングで、これまで生きてきた証を残したい気持ちになって、エッセイ集を出すことにしました。日頃から気になったこと感じてることをiPhoneのメモに残してて、普段から書く習慣はあったんです。今回のエッセイ集も半分くらいは溜まっていたメモの中から抜粋してます。20代のゴールは、自分の鎧を脱ぎ去った姿を自分自身が好きだと思えることだったので、それを繕った言葉じゃなくて本当の言葉でオブラートに包まずに書いてます。YouTubeで見せている姿に近いかもしれません。40歳、50歳になった時に読み返したい自分のための本です。

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    一生の趣味といえるものは、バレーボールかな。ちょっと昔のバレーボールの試合を観たり、フィギュアスケートを観たりしてます。フィギュアスケートは、人生で一度は生で観たいとずっと思っていて、最近母と一緒に観に行きました。宮原知子選手がプロスケーターになって初めてのアイスショーでした。好きな選手は、表現力豊かな、ちょっと哀愁漂う方です。たくさんいるけど、荒川静香選手のイナバウアーを観られたら、死んでもいいかもしれない(笑)。

    なにをやってもすぐ飽きちゃうんですけど、恋愛はずっとしてなかったから久々にハマっているかも。20代は1回も恋人ができずに終わると思ったら、30歳になる目前に駆け込みで年下の男が現れて、週に1回くらい会ってます。なにかの渦中にいたり当時者になったりするのが苦手で、恋愛でキラキラしているとかめちゃくちゃ踏み込んでどろどろの中にいるというより、急に訪れた久しぶりの状況を外野から楽しんでる感覚です。10代の頃に子どもの恋愛しかしてないから、初めて大人の恋愛をしていて楽しいのかもしれない。休みの日やちょっとした空き時間に連絡して会って、ご飯をつくってもらうこともあります。私のワガママを受け入れてくれる居心地のいい人です。

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    もともとリラックスできない空間には身を置かないので、逆にこれをしたらいちばんリラックスできるというものはないですね。友人もお互い素っ裸でもいられるような関係ばかり。彼にも家に来た時には寛いでほしくて、たばこを「吸っていい?」と聞かれると、私のそばではリラックスした姿でいてくれるんだと思って、嬉しくなります。気を許してくれてると思うし、相手も私がたばこを吸うことを許して受け入れるだろうと思って言ってくれているはずだから。

    私はたまたまたばこを吸っていないけど、友人がどんなたばこを吸っているかは気になります。銘柄でその人の好みが出ると思うんですよね。友人が吸った残り香を嗅いで「この人はこの匂いで癒されてるんだ」とその人を知るきっかけになってます。もともと両親がたばこを吸っていたから、余計に身近なのかもしれないです。

    YouTubeチャンネル『ぺえ』
    https://www.youtube.com/channel

    問い合わせ先/JT
    www.jti.co.jp