高級時計のダイヤルは年々カラフルになってきたが、ケースとブレスレットともにグリーンというモデルはかなり稀少ではないだろうか。ウブロは2020年にコレクション初の統合型ブレスレットコレクション「ビッグ・バン インテグラル」を発表。昨年は早々とハイテクセラミックによる3色のモデルが登場したが、2022年の新作としてジャングルグリーン、インディゴブルー、スカイブルー、サンドベージュの4色が追加された。とりわけグリーンが目を惹くが、他のカラーもピュアな色合いを楽しめる。
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薄型化した2代目の自社製クロノグラフムーブメントを搭載
「ビッグ・バン インテグラル」は3連のブレスレットがシームレスにケースと接続。美しく一体化したフォルムで手首をしっかり包みこんでくれるモデルだけに、カラーセラミックとの相性は抜群といっていい。新素材の開発で最先端を独走するウブロではハイテクセラミックにも早期から取り組んでおり、さまざまな色彩を開発してきた。それが「インテグラル」と出合うことで、みごとに結実したといえるだろう。カラーセラミックは塗装ではなく素材自体がもつ色であり、奥ゆきのある特有の艶と質感が特長だ。SSよりも軽量で硬度が極めて高く、すり傷などがつきにくい優れた特性も見逃せない。
搭載ムーブメントは「ウニコ2」と呼ばれる「キャリバーHUB1280」。ウブロ初の自社製ムーブメント「ウニコ」を小径モデル用に改良したキャリバーだが、基本性能は同じにもかかわらず、厚さが1.3㎜スリム化されている。計測途中でも瞬時にリスタートできるフライバック機能を備えたクロノグラフであり、その司令塔の役割を担うコラムホイールが6時位置で視認できる。9時位置のスモールセコンドを小さくすることで3時位置の60分積算計の視認性を高めているため、実用性も高い。
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周囲に埋没しない孤高の精神をもつ人に
ウブロは「Art of Fusion(異なる素材やアイデアの融合)」を旗印としており、「ビッグ・バン インテグラル」もラバーで覆われた使いやすいリューズなど融合的な要素は随所に見られるが、外装が単色で統一されているだけに、これまで以上にユーザーの個性をアピールするモデルといえるだろう。色彩が与える印象は感性によって異なるが、たとえばグリーンは森林などの自然を愛する人柄、ブルーは清新な若々しさをイメージさせる。ファッションとのバランスも考慮する必要はあるが、周囲に埋没することを潔しとしない、孤高の精神と強靱な意思をもつ人にオススメしたい。
問い合わせ先/LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン ウブロ TEL:03-5635-7055