〈ドラム式洗濯乾燥機〉
AQUA まっ直ぐドラム AQW-DX12M(アクア まっ直ぐドラム AQW-DX12M)
8年ぶりにわが家の洗濯機が刷新された。毎日の洗濯が楽しい。前を通るだけでその姿にほれぼれする。アクアの「まっ直ぐドラム AQW-DX12M」である。
横幅が60㎝を切るコンパクトさなのに、洗濯容量12kg(乾燥6㎏)と大容量。同社が業務用洗濯機の開発で培ってきた経験を活かして、コインランドリー用大型洗濯乾燥機と同様の「水平ドラム」を採用している。それ故のスクエアなフォルムはすっきりと美しく、高さがかなり低くフラットなつくりなので、洗濯していない時には、上にランドリーバスケットを置くこともできる。
そもそも、日本のドラム式洗濯機が「斜めドラム」を採用してきたのはなぜか。その理由は節水性の高さや腰をかがめずに洗濯物を取り出せるといった利点からだ。一方で節水性が高すぎて衣類が黒ずんだり、洗濯物が絡まりやすいという欠点もあった。まっ直ぐドラムは腰をかがめる必要はあっても、衣類がスルスルと取り出せ、洗いムラもなく、省エネなヒートポンプ式の乾燥で仕上げた衣類はふっくら。UVライトを庫内に照射して水をきれいにしながら洗う機能も備え、洗濯開始時にはそれを象徴するようにブルーのライトで槽内を照らす演出をしていて、見るたびに心躍る。液体洗剤・柔軟剤自動投入や乾燥フィルター自動お掃除機能もあり、利便性も高い。
もうひとつ特筆すべき機能が、水洗いせずに熱とUVによる除菌・消臭、リフレッシュができる「エアウォッシュ」だ。槽内に温風を送り、衣類のホコリを取った後、超音波によって発生させた微細なミストを充満させ、ドラムを回転させることでシワを伸ばして風合いよく仕上げる。帰宅後のコートやダウンジャケット、ストールなども、クリーニング店に出した後のようになるからうれしい。愛着が湧くこと間違いなしの洗濯機なのだ。
神原サリー
新聞社勤務を経て「家電コンシェルジュ」として独立。豊富な知識と取材をもとに独自視点で発信。東京・広尾の「家電アトリエ」をベースに、テレビ出演や執筆、コンサルティングなど広く活躍中。
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TEL:70120-880-292(固定電話から)、0570-040-292(携帯電話から)
※この記事はPen 2022年3月号「メトロポリタン美術館のすべて」特集より再編集した記事です。