肉製品をアプリでトレース、森林へのダメージと労働環境を見える化

  • 文:仁尾帯刀
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SÃO PAULO サンパウロ/ブラジル

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photograph:Tatewaki Nio

アメリカに次ぐ世界第2位の牛肉生産量を誇るブラジル。気候変動が急速に進む時代にあって、熱帯林アマゾンを有しながら、森林伐採を伴う牧草地の開拓が進むブラジルには、世界から厳しい目が向けられている。そんななか、消費者にトレーサビリティへの関心を高めてもらおうと国際組織の「トレース」がスマホ用アプリ「Do Pasto ao Prato(牧草から皿へ)」をリリースした。肉製品に添付された登録番号を入力すると、その商品にまつわる森林伐採の度合、森林火災への影響、労働環境、衛生状態が数値で表示される。食材を選ぶ判断材料になり、食肉サプライチェーンの透明化につながると期待されている。

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※この記事はPen 2022年2月号「日本の建築、ここが凄い!」特集より再編集した記事です。