なんという美しさ!糸や布を埋め込んだアートな高級キャンドルに銀座で出会った

  • 写真・文:高橋一史

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東京のロロ・ピアーナ 銀座店で11月30日(木)から発売開始したフレグランスキャンドル「ジャカード」。

カンヌ映画祭の作品賞のひとつに「ある視点」という部門があります。
ファッションブランドを同じようにある視点で捉えるなら、イタリアのロロ・ピアーナは世界最高のブランド、よくそう思います。
世界トップレベル、ではなく、トップ、頂点。

ここでのある視点とは、「もっとも贅沢なテキスタイル(布、ニット)を使う、品格のあるラグジュアリーブランド」のこと。
というと、以下のような意見も出るでしょう。
「ならばエルメスは? エルメネジルド ゼニアは? ブルネロ クチネリも超高級でしょ??」
ええ、確かにその通りなのですが、ロロ・ピアーナには一味違う凄みがあるのです。
それは、絶え間なく続く真剣勝負の研究開発の日々。

私はファッション関連のメディア業務を主な仕事にしており、毎シーズン様々なブランドの新作発表会(展示会/内覧会)に行きます。
その会場で服を眺めて手に触れていったとき、あまりの見事さにときおり泣きそうになる唯一のブランドがロロ・ピアーナです。
これは比喩的な表現でなく、本当に目から涙がこぼれそうになるときがあるから困ったもので……。

世界屈指の高級生地メーカー。
動物の毛や植物の繊維を採取するところから織って布にするまで、さらに自社ブランドのときは服に仕立てるところまで厳しい目で見つめます。
21世紀も20年が過ぎ、ハイテクの化学繊維くらいしか技術革新はなさそうに思えるところに、天然素材をさらに改良してより凄い布をつくり出しますから。
カシミヤ(カシミヤ山羊)を吹っ飛ばす、超絶ウール(羊)だってここなら見つかります。
 ※詳細は過去のブログ記事をご覧くださいませ。↓
www.pen-online.jp/creator/fashion/loro-piana-ginza/1

あ、そうだ、エルメネジルド ゼニアも高級生地メーカーとして偉大な存在です。
ただ彼らはフォーマルな男性用スーツ生地の印象が強くて。
トロトロのリラックス生地が得意なロロ・ピアーナとは似て非なる方向性といえるでしょう。
両者とも私のような庶民には、おいそれと手が出せない超高級ブランドですけども。
(ファッションの仕事してても庶民)

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2021年12月1日に「ロロ・ピアーナ 銀座店」の上階で、22年春夏コレクションのお披露目がありました。
そのついでに軽く店内を見て回ったところ……足を止めずにはいられない見事なキャンドルを発見!!
聞けば、「昨日入荷したばかり」というじゃないですか。
これは皆さんにお知らせねば!と思い、PRスタッフ立ち会いのもとで一般のお客さんの邪魔にならないようにiPhoneでパシャパシャと。
なので写真のパースが歪んでたり照明条件も悪いですけど、すみません、そんな事情なので皆さんも関係者さんもお許しを。

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ホリデーシーズンの特製キャンドルのラインアップ。実物を目にするとこの写真ではわからない複雑なニュアンスを実感できます。

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綿糸が巻かれてキャンドルと一体になった見たことのない造形。この3点の名称は「ブークレ」。

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火で溶けても外側は残る仕組み。使われた糸や生地は、服の製造過程で出た余剰品を利用したもの。高さは12.5cm。

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高さ12cmの「ジベリン」。彫刻に匹敵するインテリアオブジェです。

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火を灯したオフィシャル写真。photos©Loro Piana

イタリアのキャンドルメーカーにつくってもらったという品。
日本での販売価格は、¥49,500(税込)。
贈り物にしてもなかなか振り切った選択になりますね。

「うぉ〜消えモノに5万かぁ!」と庶民は思うのですが、しかし素晴らしすぎる逸品。
こんなキャンドル見たことない。
キャンドルに関心があり、美術趣味があり、そして布好きな人なら贈られて大満足でしょう。
でも贈る相手にその条件のどれかが欠けてたら、心は掴めないかもです 笑

何よりもテキスタイルを大切にするロロ・ピアーナの、生地と糸を使った渾身のキャンドル。
見た目が静かで穏やかな服ばかりラインアップする彼らが珍しくアートなアプローチをした、12月のクリスマス気分アイテム。

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銀座店1階のウィメンズ中心フロアの、中ほどに陳列されてます。

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同フロアにノルディック柄ニットキャップもありました。いま私的にすっごい、ノルディックニットの気分なんですよ!やはりファッショニスタの間で流行ってきたようです。日本の公式オンラインストアには掲載なしのアイテム(価格調べ忘れ)。

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「キャッシュファー」とロロ・ピアーナが命名したカシミヤ/シルク素材のルームシューズ。あまりにもかわいくてめちゃほしくなりましたが、価格見てすっと冷静に 笑 ¥117,700(税込)

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中央通り沿い(松屋の対抗側)に面した店横のディスプレイ。この男性も変型ノルディックニットを着てます。ニューノーマル時代らしい装い。

キャンドルはロロ・ピアーナの海外オンラインストアには掲載されてますが、日本の公式ストアにはまだ非掲載。
今後は不明なものの、いまは実店舗のみの展開でしょうからぜひ行ってみましょう。
実物はここでの写真より遥かに奥深く、一見の価値ありです!

なんという美しさ!糸や布を埋め込んだアートな高級キャンドルに銀座で出会った

  • 写真・文:高橋一史

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高橋一史

ファッションレポーター

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

高橋一史

ファッションレポーター

明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。

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