小径サイズのジェンダーレスな腕時計が注目されている。スポーティなモデルからミニマルなデザインまで、パートナーとシェアして楽しめる男女兼用モデルを紹介。
ユニセックスな腕時計① SQUARE
<左>FREDERIQUE CONSTANT(フレデリック・コンスタント)
クラシック カレ オートマチック ハートビート
「手の届くラグジュアリー」をコンセプトに掲げ、1988年にスイス・ジュネーブ郊外で創業したブランド。モデル名の「カレ」はフランス語で角形の意で、エレガントなローズゴールドプレートのケースが美しい。ムーブメントをちらりと見せるアイコニックなハートビートも魅力。
<右>RADO(ラドー)
トゥルー スクエア オートマティック オープンハート
かつてスクエア型で初のセラミックス腕時計を開発したラドー。このモデルはケースとブレスレットに傷がつきにくいハイテクセラミックスを採用し、軽量かつ腕に心地よくフィットする。スクエアケースながら、なめらかな曲線と艶やかな質感が楽しめる。ムーブメントを見せるスケルトン文字盤もダイナミック。
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ユニセックスな腕時計② SPORTS
<左>CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ)
パトラビ スキューバテック
逆回転防止ベゼルにホワイトセラミックを採用した、白文字盤の気品あふれるスポーツタイプ。36.5mm径ケースに200m防水性能を秘めた、スタイリッシュでラグジュアリー感満載の本格派ダイバーズウォッチだ。ダイヤルに入った繊細な波模様も美しく、1888年創業のスイスブランドが放つ、まさにジェンダーレスな逸品。
<右>TUDOR(チューダー)
ブラックベイ 36
ヴィンテージをモダンに解釈したデザインで人気急上昇中のチューダー。このモデルは1950年代の同ブランドのダイバーズウォッチからインスパイアされた文字盤を採用し、夜光塗料を施したスノーフレーク針や、操作性抜群の大型リューズが印象的。ストラップはステンレス・スチールのブレスレットやレザータイプも用意。
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ユニセックスな腕時計③ VINTAGE
<左>HAMILTON(ハミルトン)
アメリカン クラシック イントラマティック オート
現在はスイスメイドの高品質な時計づくりで知られるハミルトンだが、もともとは1892年にアメリカ・ペンシルバニア州で誕生した。「アメリカンクラシック」コレクションは、アメリカの古きよき時代の傑作をモダナイズして復刻したシリーズだ。当時使われていたロゴや、赤みを帯びたカッパーカラーの文字盤がヴィンテージ感を醸し出す。
<右>MIDO(ミドー)
コマンダー シェイド
デザインコンセプトに建築からのインスピレーションを掲げる、1918年創業のスイスブランド。流線形のエレガントなラウンドモノコックケースに、ブラックとブルーのツートーンのグラデーションで仕上げたダイヤルが印象的。ブラックPVD加工を施した、なめらかなミラネーゼのメッシュブレスが都会派の手元を演出してくれる。
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ユニセックスな腕時計④ MINIMALIST
<左>NOMOS GLASHÜTTE(ノモス グラスヒュッテ)
タンジェント
1990年、ドイツ時計産業の聖地・グラスヒュッテで創業したノモス グラスヒュッテ。バウハウスのデザイン理念を継承する「タンジェント」は、25年来愛され続けてきた同ブランドのベストセラーシリーズだ。スモールセコンドを配したミニマルな文字盤に、ブルースチールの針が美しく映える。
<中央>LONGINES(ロンジン)
ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン
タイムレスなデザインで時計ファンの支持を集めている、1992年にリリースされた人気シリーズ。1832年創業のスイスの老舗ブランドによる確かな品質も、長く愛される秘訣だ。極薄型ケースとセンターラグからのびるストラップが、クラシカルな雰囲気を放つミニマルなドレスウォッチ。
<右>JUNGHANS(ユンハンス)
マックス・ビル クライネ オートマティック
バウハウス最後の巨匠、マックス・ビルがユンハンスのために1961年にデザインしたコレクションをもとにした、今年のニューモデル。ドイツブランドらしい哲学で、34mmというケースサイズをはじめ、細部も当時のオリジナルを忠実に再現しており、時代を超越した意匠はまさにミニマル。
※この記事はPen 2021年12月号「腕時計、この一本と生きる」特集より再編集した記事です。