松⼭智⼀が手がけた、圧巻の彫刻や壁画が千葉JPFドームに登場!

  • 文:中津川里菜

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メインエントランスに展示されているのは、⾼さ約4.5mの迫⼒ある彫刻2作品と幅約30m、⾼さ2.5mにおよぶ壮⼤な壁画だ。Photography by Makoto Shikuya

千葉競輪場跡地に建築された千葉JPFドームにて、トラック競技の国際⼤会で⾏われる「ケイリン」種⽬に準拠した公営競技として、新しい⾃転⾞トラックトーナメント「ピストシックス チャンピオンシップ」が10⽉2⽇に開幕する。

そして、会場となる千葉JPFドームメインエントランス側のホワイエスペースに、ニューヨークを拠点に活動し、⼤規模なパブリックアートを⼿がけることで世界的に知られる現代美術家の松⼭智⼀の作品を常設展⽰することが決定した。

まず⽬に⾶び込むのは、左右に対に設置された⾼さ約4.5mの迫⼒ある彫刻2作品。ホワイエ奥の壁⾯には、幅約30m、⾼さ2.5mにおよぶ壮⼤な壁画が⼀帯を包んでいる。作品から、盛者必衰・輪廻転⽣・起死回⽣といった⼈間の営みや⽣命⼒、超えるべきハードルや挑戦の連鎖があって我々は存在するというリアリティや、持続やプロセスの中で⾃⼰発⾒や⾃⼰成⻑を遂げる我々⾃⾝の存在に問いかける意図を感じ取ることができるだろう。

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対比を用いて表現された、ダイナミックなアート作品

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咲き誇る向日葵がモチーフの『Glory Slowly』。彫刻2作品には、月桂樹や中世の神格化された文様、験担ぎのアイコンからなる3つの輪の造形が組み込まれている。Photography by Makoto Shikuya
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枯れた向日葵がモチーフの『Immortality Morality』。『Glory Slowly』と対を成すことで、両作品を通して生命の表裏一体性を示している。Photography by Makoto Shikuya
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“終わりのない⼿仕事”を意味する『A Daunting Task』と名付けられた壁画は、背景には鮮やかな⾊が施し主役である花を無彩色にすることで、移ろいゆく世の中にありながら、それでもひとつの場所に根を張り、挑み続ける⼈間の強さと素直さを表現している。Photography by Makoto Shikuya
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松⼭のパブリックアートは、新宿東⼝駅前広場や明治神宮での展⽰などで知られている。世界各地のギャラリー、美術館、⼤学施設等にて個展・展覧会を多数開催している。©︎2021 MASAMI SUZUKI photo

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千葉JPFドーム
千葉県千葉市中央区弁天 4-1-1