デザイナーたち26名の仕事の裏側を見せる『㊙展』は、何時間でもいられるほど面白い。

文:はろるど

1953年に「デザインの啓蒙」を目的として松屋銀座を拠点に設立され、現在は26名のデザイナーや建築家などによって構成されている日本デザインコミッティー。 そのメンバーがデザインの過程で生み出したスケッチや図面、模型を一堂に集めたのが、21_21 DESIGN SIGHTで開催中の『㊙展 めったに見られないデザイナー達の原画』だ。ただ一口に「原画」と言っても内容は驚くほどさまざま。原研哉の東京オリンピック・パラリンピックのエンブレム案や、隈研吾の高輪ゲートウェイ駅の手書きのスケッチも目を引くが、佐藤卓の普段使いのハサミやペン、また新見隆の蔵書や展覧会のチケットなども展示されていて、デザ...

続きを読む