本誌では書けなかった裏エピソード

合掌造りの宿で、都会育ちが遭遇した貴重な体験。

担当:副編集長U
世界遺産名:白川郷・五箇山の合掌造り集落

一度は行ってみたいと思っていた、合掌造りの里。正直、白川郷しか知りませんでしたが思った通り、白川郷より五箇山のほうが小ぢんまりしていて秘境感たっぷりでよかった!(でも白川郷でブスかわネコちゃんに遭遇できたのはうれしかった。巨大で、寒冷地だからだなーと納得)

上野 合掌造りの宿で、都会育ちが遭遇した貴重な体験。

豪雪地帯の五箇山、例年なら合掌造りの1階部分はまるっと雪に覆われているはずが、今年は雪が皆無……。といっても五箇山ライブカメラで毎日、雪状況をチェックしていたので承知の上ではありましたが。でも、雪がないおかげで合掌造りの全体像を見ることができて、それはそれで助かりました。特に茅葺き屋根の様子を目の当たりにできたのはよかったです。

上野 合掌造りの宿で、都会育ちが遭遇した貴重な体験。

日が暮れると雪がちらちら降り始め、夕食後にお風呂に入りに(本誌で紹介した合掌造りの宿「庄七」のお風呂は、離れにあります)下駄で出ようとしたところ、ご主人に「ムリムリ!長靴履かないと」と言われ、外を見ると結構ジャンジャン降ってかなり積もり出している……。翌朝は真っ白、一面雪景色です。ひと晩でここまで変わるものかと衝撃+感激。無事、フォトグラファーに雪景色も撮ってもらい、自分たちの強運ぶりにホクホクでした。

上野 合掌造りの宿で、都会育ちが遭遇した貴重な体験。

ホクホクといえば、庄七のお母さんの手づくりゴハン。地のものを使った料理はどれもおいしくてほっこり、温かい気分にさせてくれます。囲炉裏を囲んで、ご主人やお母さんと話をしながらほかの宿泊客と一緒にいただくと、まるでみんな家族みたいな気持ちに。朝ごはんもおいしかった!

部屋にはテレビがなく、居間は22時消灯なので「こんな時間に寝るの100年ぶり……」と思いながら布団に入ると、特大の湯たんぽがぬくぬくで、どこまでも温かい五箇山体験でした。

上野 合掌造りの宿で、都会育ちが遭遇した貴重な体験。