新たな名作の誕生か⁉︎ 飛騨高山の匠の技術と北欧デザインを融合した、無垢材のダイニングチェア

  • 文:久保寺潤子

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優しい木のぬくもりと職人の手仕事が、優美な曲線を生み出しました。彫刻のような佇まいはどんな空間にも融合します。コーラス「ダイニングチェア 無垢板座タイプ」W540×D525×H790cm ¥118,800(税込)〜 、同 「ダイニングテーブル スクエア」 ¥226,800(税込)〜

日本有数の家具の産地、飛騨高山。特に椅子の背もたれやアームに使われる「曲げ木」の技術は国内でも群を抜いています。この地で飛騨匠の系譜を継ぐ職人を抱え、70年以上にわたり家具をつくってきたのが日進木工です。同社が得意とするダイニングチェアは“軽くて丈夫、どのアングルから見ても美しいデザイン”をコンセプトとしています。1960年代からは、北欧のデザインエッセンスと飛騨の伝統的な技術を融合させ、堅牢かつ機能美にあふれた家具へと昇華させてきました。

今回、日進木工が満を持して発表した新シリーズ「コーラス」は、木本来の質感を生かし、長く使い続けられる無垢材にこだわったダイニングセットです。デザインを担当したのはデンマーク王立芸術アカデミー留学経験をもつ松岡智之。「コーラスという名前には、さまざまな様式をひとつの歌声に合わせる、という意味が込められています。生活の中で構成されるさまざまな要素をまとめながらひとつの歌声を奏でるような存在になれば」と松岡さんは語ります。時代や環境を問わずあらゆるシーンにマッチし、人に寄り添うよう考案された椅子には、多様なデザインの系譜が読み取れます。北欧デザインの情緒漂う流線型のアーム、中国・明朝の椅子からインスピレーションを受けたT字の背もたれ、さらに無駄を削ぎ落とした直線的な脚は、アメリカのシェーカーチェアを彷彿とさせます。様式を組み合わせ、造形を再構築することで、多様な空間との相性のよさを叶えた「コーラス」は、現代の匠の技に支えられたタイムレスな逸品といえます。

「コーラス」シリーズは、職人の手仕事による工程が多い製品。特にアームから後脚にかけてのラインには、惜しみなく手間暇がかけられています。

ダイニングチェアとしてだけでなく、玄関や廊下などにオブジェのように飾っても絵になります。木材はオークとウォールナットの2種類。座面はファブリックかレザーを選べます。

問い合わせ先/日進木工東京ショールーム 
TEL: 03-3448-8771
https://www.nissin-mokkou.co.jp/
※商品は2019年9月発売予定。電話・HPで予約受付中。