「OK Google」でYouTube 再生、だけじゃない! 「Google Nest Hub」は家中の環境を調整できる、近未来のスーパーコントローラー

  • 文/写真:天野透

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「Google Nest Hub」が日本に上陸。YouTube Premiumを3カ月無料で利用でき、一見すると「音声操作可能なYouTubeディスプレイ」ですが…… (画像提供:Google)

「Google Nest Hub」が6月に日本国内でも発売されました。Google アシスタントによる音声認識を使い、話しかけるだけで検索やYouTube再生、Google フォトやGoogle カレンダーなどをディスプレイに表示できる、Google謹製のスマートディスプレイです。

朝に一声「OK Google,  おはよう」とかけると、パーソナライズされたGoogle カレンダーの予定や、Google マップによる交通情報など、一日の行動に役立つ情報を表示可能。話しかける人の声を聞き分けられ、最大6人までを1台に登録できます。

画面は大きすぎず小さすぎずの7インチで、ちょっとした場所においておくことができる手頃なサイズ。ボディカラーはChalk/Charcoal/Aqua/Sandの4色から、インテリアに合わせて選べる展開です。

色はChalk/Charcoal/Aqua/Sandの4色。いずれも柔らかいパステルトーンでまとまっており、部屋と好みに合わせられるので、悪目立ちすることもありません (画像提供:Google)

……でもこれ、だいたいのことはスマホやタブレットですでに出来ちゃってますよね。「声で操作する YouTubeディスプレイなんてわざわざ要らないよ」なんて思いませんか? 違うんです、この7インチ画面の名前は“家の拠点”。真の実力は対応スマート家電との連動にあるんです。

たとえばエアコンの温度調整など、話しかけるだけだと認識不良や細かい操作の時にちょっとしたストレスがたまりがち。そもそもすべてを声で操作する必要なんてない、細かい部分はでもタッチパネルでやってしまおう。それを叶えてくれるのがこの7インチ画面なのです。

また、テレビやディナーに合わせて照明を変えるというシーンも、「OK Google, 照明をつけて」とひと声かけるか、あるいはタッチでポン。たとえばフィリップスのスマート電球「hue」ならば、照明の明るさや色まで画面を見ながら調節できます。さらに欧米では、すでにGoogle アシスタントを搭載している家電が多数投入済み。洗濯機やエアコンなどの動作状況や操作を、ソファーに座ったままできるわけです。言うなれば Google Nest Hubは、家中まとめて調節できるスーパーコントローラー。SFの中にあった未来の住まいは、実はもう到来しています。

フィリップスが欧米で展開しているテレビ「ambilight(アンビライト)」。こういったGoogle アシスタントを搭載している家電が、海外ではすでに多数発売済み。今年に入り、日本でもこうしたGoogle アシスタント対応家電が増えてきました。2017年、ドイツIFA(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)にて撮影。

フィリップスはhueをはじめとした照明環境のスマート化に早くから取り組んでいるブランドのひとつ。テレビに加えGoogle アシスタントに対応することで、より手軽で柔軟に部屋を照らせます。2017年、IFAにて撮影。

たとえばLG Signetureシリーズのハイエンド洗濯機も、海外ではGoogle アシスタントに対応済み。これらと連携した一括管理・集中操作で、Google Nest Hubが本領を発揮するのです。(画像の機種はコンセプトモデルです)2016年、IFAにて撮影。

●Google Nest Hub 公式サイト https://store.google.com/jp/product/google_nest_hub