時計づくりと現代アートをめぐる旅を体験する、「オーデマ ピゲ」の企画展が上海で開催されます!

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    巨大なリング状の展示会場は、それ自体がインスタレーション作品としての魅力を有しているのが特徴。

    スイス・ジュウ渓谷のル・ブラッシュで、1875年に創業された機械式時計の名門ブランド「オーデマ ピゲ」。いまなお創業者一族によって運営され、マニュファクチュール(自社一貫製造)にこだわる同ブランドは、世界でも指折りの高級ウォッチメーカーとして知られる存在です。

    数々の世界初となる複雑機構の開発や“ラグジュアリー・スポーツウォッチ”という新領域を生み出した「ロイヤル オーク」など、時計史に輝く革新的なマスターピースを世に送り出してきた同ブランドによる新たな試みといえるのが、10月末から11月上旬までの期間、中国・上海の余徳耀美術館(Yuz Museum)で開催される企画展『To Break the Rules, You Must First Master Them』です。

    オーデマ ピゲの時計制作における哲学をタイトルに掲げた同展は、科学や自然、テクノロジーに着想を得たフランス人デザイナー、マティユー・ルアヌールによってコンセプトデザインされたもの。会場は映像作家のチェン・ランや写真家のダン・ホールズワース、音響作家のアレクサンドル・ジョリーなど現代アーティストの作品で彩られます。

    カッパー(銅)カラーが施された巨大なリング状の展示会場自体が、ルアヌールの設計による建築インスタレーションです。中央部にはジュウ渓谷の岩場から型取りしたレプリカの巨岩が置かれ、それを取り囲むように扉付きの12の展示スペースを配置。オーデマ ピゲ・ミュージアムのディレクター、セバスティアン・ヴィヴァスが厳選したヴィンテージと現行品による約200点の時計コレクションと、何世紀もの時間をかけて形成された職人技の数々が展示・解説されます。

    「創業以来、オーデマ ピゲは時計の複雑機構づくりを専門とし、技術革新と美的創造性の限界を常に押し広げてきました。今日、私たちは原点から21世紀へ、ル・ブラッシュから上海へと新たな旅路を踏み出し、また新たな限界を押し広げようとしています。まったく異なる2つの世界の出会いによってなにが起こるのか、楽しみにしています」と、同ブランド取締役会会長のジャスミン・オーデマは語っています。この企画展は上海での会期終了後、2017年より世界各地をめぐる巡回展を予定しているそうで、日本での開催も期待されるところです。オーデマ ピゲの140年あまりにおよぶ歴史と、時計づくりという無二の芸術性と現代アートとの深い関わりをめぐる旅を、ぜひこの機会に体験してみてはいかがでしょうか。(Pen編集部)

    リングの外周に配置された12の部屋をめぐることで、時計制作の世界を体験できる構成になっている。

    「時の幻想的な一面を表現しました」というルアヌールの言葉通り、まるで時計本体を模したような設計だ。

    オーデマ ピゲ企画展『To Break the Rules, You Must First Master Them』
    余徳耀美術館(Yuz Museum)
    住所:中国上海市豊谷路35号
    会期:2016年10月29日(土)~11月13日(日)
    開館時間:10時~21時(火、水、木、日) 10時〜24時(金、土)
    休館日:月曜
    TEL:021-6426-1901
    www.yuzmshanghai.org

    ●問い合わせ先/オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0000
    www.audemarspiguet.com