鏡に映したような逆レイアウト! 「ランゲ1」25周年記念第8弾「デイマティック」に注目。

  • 文:笠木恵司

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「ランゲ1」25周年記念モデルの第8弾。自動巻きの「ランゲ1・デイマティック」がベースモデルで、オリジナルの手巻きモデルと鏡面対称の逆レイアウト。さらに、パワーリザーブ表示がレトログラード式の曜日表示に変更されています。

2桁の窓をもつアウトサイズデイト(大型分割式日付表示)に、各表示の針が重なることのないオフセンターダイヤル。ドイツの名門老舗「A.ランゲ&ゾーネ」がブランド復興後初のコレクションとして発表した「ランゲ1」は、独創的なデザインと画期的な機構でセンセーションを巻き起こしました。この傑作が今年で誕生25周年。1月に特別記念モデルを発表するだけでなく、その後も毎月ペースで異なるエディションを限定25本でリリースするという前代未聞の展開を行ってきました。

このエディションの第8弾が「ランゲ1・デイマティック“25thアニバーサリー”」。2010年に追加された自動巻きモデルがベースであり、見た目のデザインはオリジナルの手巻きと同じでも、実は鏡面対称の逆レイアウトということで話題になりました。それだけでなく、パワーリザーブ表示に使われていた扇形のスペースをレトログラード式の曜日表示に替えています。日曜が終われば針は瞬時に下部の月曜に戻るので、毎週繰り返される運動を目で見て楽しめる機能です。

特別記念モデルは、これまでのエディションと同じく、シルバーカラーのダイヤルにブルーを組み合わせています。美しく発色したブルースチールの針に、日付の数字も含めてインデックスなどはすべて同色のブループリント。ケースもホワイトゴールドであり、クールな知性と誠実さ、清潔感をイメージさせるカラーリングです。シースルーのケースバックから見えるのは、テンプ受けに彫られたブルーの花模様と、25周年にちなむ25日を表示したアウトサイズデイト。ローターも含めて様々な手彫り装飾が施されており、19世紀のドイツ・ドレスデンで創業者を育んだ、華麗な宮廷文化を感じさせます。

このエディションは、9月中に発売される第9弾、第10弾でフィナーレを迎えます。「ランゲ1」の個性的な10モデルが勢ぞろいする、時計界でも稀有なアニバーサリー・コレクションが近々に完成する予定です。

10時位置のケースサイドにあるボタンは日付の調整用。自動巻き、18Kホワイトゴールド、ケース径39.5㎜、厚さ10.4㎜、パワーリザーブ50時間、世界限定25本。「ランゲ1・デイマティック“25thアニバーサリー”」。5,346,000(税込)

サファイアクリスタル製のケースバックから、さまざまな装飾彫りが施されたムーブメントを見ることができます。ランゲ特有のテンプ受けに添えられた、ブルーの彫り線による花模様と「25」のアウトサイズデイトが記念モデルを象徴するアイコン。

こちらは手巻き式の第1弾「ランゲ1“25thアニバーサリー”」。オリジナルの「ランゲ1」がベースで、時分計やアウトサイズデイト(大型分割式日付表示)などの位置が今回の「デイマティック」とは逆になっています。

問い合わせ先/A.ランゲ&ゾーネ Tel:03-4461-8080