「イソップ」初のインテリアプロダクトが登場! 時を経るほどに深まる真鍮のニュアンスを、香りと楽しめるオイルバーナーに注目を。

  • 文:岩崎香央理

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ふたの凹みにオイルを垂らし、中からキャンドルで温めます。炎の熱を包み込む柔和な形と、真鍮独特の陰影が美しい。

オーストラリア・メルボルン発の「イソップ」は、選び抜かれた素材をもとに開発された、高品質なアロマオイルやスキンケアアイテムで人気のブランド。ユニセックスでストイックなデザインにもファンが多く、ショップの内装からチューブやボトルなどのパッケージに至るまで、独自のデザイン哲学が貫かれています。

そんなイソップから、ブランド初となるプロダクトが誕生しました。美術工芸品にも使われるロスト・ワックスキャスティング技術によって、無垢の真鍮から一つひとつオーストラリアで鋳造されたのが、「ブラスオイルバーナー」。ロウを原型に用いることで個性的なフォルムが生まれ、真鍮ならではの緑がかった青みは、時間の経過によって表情に深みを増していきます。

デザインしたのは、シドニーのヘンリー・ウィルソン・スタジオ。イソップ直営店の設計も手がけ、17年のミラノ・サローネでは、イソップとのコラボレーションによるアートワークも発表しました。真鍮がもつ経年変化の魅力や不完全な美しさを詩的に表現したかった、というヘンリー・ウィルソン。今回のデザインには東洋思想が影響しているそうで、なるほど、どことなく陰陽のバランスを思わせる形です。

ブラスオイルバーナーにアロマオイルを数滴垂らし、ティーキャンドルに火を灯すと、炎の揺らぎと真鍮の光沢が、広がる香りとともに親密な時間をもたらしてくれます。お薦めのアロマは「ベアトリス オイルバーナーブレンド」。温かみと力強さのあるウッディノートと新鮮なシトラスのブレンドが、日々の疲れをリフレッシュしてくれるでしょう。重さ約1kgの重厚感と、真鍮の風合いを活かした有機的フォルム。使い込むほどに愛着が湧く、イソップの世界観をその身に宿すオブジェです。

ヘンリー・ウィルソン・スタジオがインテリアを手がけた、シドニーの「イソップ クロウズ ネスト」店。地元の樹木であるタローウッドを油脂加工し、床材やキャビネットに用いるなど、素材とサステナビリティを重んじるブランドの哲学を表現しています。

「ブラスオイルバーナー」¥19,440(税込)。熱伝導と燃料の持続性に優れ、重厚感のある真鍮製。経年変化していく風合いを活かしたアシンメトリーなデザインです。2018年9月25日発売予定。

「ベアトリス オイルバーナーブレンド」25ml ¥4,101(税込)。アーシーな香りのベチバー、温かみのあるシダーウッドアトラス、深淵な香りのパチョリを組み合わせ、ベルガモットとレモングラスをアクセントに使用しています。2018年9月25日発売予定。