いよいよ終売、フォルクスワーゲン・ビートルよ永遠に!

いよいよ終売、フォルクスワーゲン・ビートルよ永遠に!

写真:小野広幸 文:サトータケシ

例年、東京・お台場で開催されてきたストリート・フォルクスワーゲン・ジャンボリー(Street VWs Jamboree)。13回目となる今回は愛知県豊橋のフォルクスワーゲン グループ ジャパンの本社で開催した。

ここは、愛知県豊橋市のフォルクスワーゲン  グループ ジャパン本社敷地内のインポートセンター。2019年10月末、年に一度のクラシック・フォルクスワーゲンの祭典「ストリート・フォルクスワーゲン・ジャンボリー2019」が開催された。約600台のクラシック・フォルクスワーゲンが展示されたほか、新旧のフォルクスワーゲン約2000台と約5000人の来客を集める大規模なイベントだ。

ていねいに手入れをされた「フォルクスワーゲン・ビートル」が無数に並んでいるのは、心温まる光景だった。率直に言って、ビートルは高額で取引されるヒストリックカーではない。それがこんなに大事にされているということは、損得を超えて愛情を注ぐ対象になっているということだ。

うっかりビートルと書いてしまったけれど、正式名称は「フォルクスワーゲン・タイプ1」。本来の名前よりニックネームが有名になっていることも、このクルマがいかに愛されていたかの証だろう。クルマというより、ペットに近いのかもしれない。

会場には飲食やショップのブースが並び、ステージでは音楽が演奏されてとても賑やか。さながら“ビートル・フェス”の様相だ。さまざまなモディファイが施されたビートルをのぞきこんだり、オリジナルの状態のビートルに感心していると、あっという間に時間が経ってしまう。あたりまえではあるけれど、1台として同じ状態の車両はなく、それぞれに愛情が注ぎ込まれているから、じっくり見ているといくらあっても時間が足りない。

参加者のなかから「VGJアワード」が選ばれるが、選考基準は「国民車」らしく、「長年にわたって家族で大切に乗り継いできたモデル」というものだった。

長年にわたって愛されてきただけあって、さまざまなカスタマイズ方法がある。写真はラスト(錆び)加工と呼ばれるもの。外観とは裏腹に、エンジンはぴかぴかだ。

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