もしかしてキミは夢で見た“星の王子様”!?アルピーヌ ...

東京車日記いっそこのままクルマれたい!

第76回 ALPINE A110 / アルピーヌ A110

もしかしてキミは夢で見た“星の王子様”!?アルピーヌ A110が、首都高に降臨する夜。

構成・文:青木雄介

編集者。長距離で大型トレーラーを運転していたハードコア・ドライバー。フットボールとヒップホップとラリーが好きで、愛車は峠仕様の1992年製シボレー・カマロ改。手に入れて9年、買い替え願望が片時も頭を離れたことはない。

オリジナルのレガシーを見事に蘇らせたアルピーヌ A110。威圧感はもちろん、まったく嫌味がないデザインだ。

アルピーヌはもともと1950年代に、ルノーのディーラーでレーサーだったジャン・レデレによって創設されたスポーツカーブランド。なかでも有名なのが名車A110で、ラリーの夜間走行で使用する大型のフォグライトが特徴的なライトウェイトスポーツだった。日本で知られるようになったのはスーパーカーブームの時かな。最高速度を競うタイプのスポーツカーではなかったこともあって、知る人ぞ知る通好みな車種だったよね。  

ブランドを傘下にしていたルノーは、95年以降はしばらくアルピーヌを寝かせていたんだけど、ようやく復活させた。それもA110の名を冠した新型車とともに。50台の初回限定車は約20倍もの応募が殺到し、即完売。  

その気合いの入り方も半端ない。フロントにはオリジナルの大型フォグライトを彷彿とさせるライトがあって、アルピーヌのレタリングが真ん中できりりと顔を引き締める。こだわり抜いたスタイリングが特徴で、特にリアはファストバックなクーペスタイルを効果的に見せるためオーバーハングを少々長めに取っている。これがテールエンドにかけて上向いていて、リアウイングを断固拒否しているかのようなんだ(笑)。オリジナルのA110シリーズも代々、クーペスタイルのリアビューとそのルーフラインには一家言あったから、DNAなのだともいえる。「美しくなければならない」という、フレンチスポーツカーの金字塔への思いの深さを感じられるよね。  

走りもとにかく傑出した面白さ。A110にちなんだかどうかはわからないけど1110kgの驚異的な車重に、カーブではぐいぐいインに切れ込むスーパーハンドリングマシンだ。

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