電動キックボードに、市が宣戦布告?!

  • 文:髙田昌枝

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PARISパリ

電動キックボードに、市が宣戦布告?!

文:髙田昌枝

パリに上陸した最初のキックボードは、アメリカなどでも展開しているライム社のもの。料金はクレジットカード払いで、ロック解除はアプリから行う。photograp by Olivier Bardina

市内移動の便利な足として市民にも観光客にも人気。安全には十分注意を。photograp by Olivier Bardina

交通渋滞にあえぐパリで、2018年6月に上陸したフリーフローティングの電動キックボードが大人気。いまやその規模は12社2万台におよぶ。しかし路上に放置されてベビーカーや高齢者の通行を妨げる他、歩道ではスピード走行が歩行者に危険、との批判の声を受け、パリ市は今年から規制を強化している。
今年1月からは歩道での走行と駐車が禁止になり、7月からは公園でも利用禁止に。制限時速は20km/h。ヘルメットの着用も推奨されている。しかし今度は車道を走るキックボードの対車両事故が相次ぎ、6月には初の死亡事故も起きた。市はついに、運営会社を3社に絞ると発表した。乱立状態に待ったをかける姿勢だ。