7万円超えのニューバランス「M1300JPV」とは!? これぞファン垂涎のコレクターズシューズ

  • 文:高橋一史

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限られたショップにて12月19日(土)よりシューツリー付きで限定発売される、ニューバランス「M1300JPV」 ¥77,000(税込)

2020年7月に、ニューバランスの歴史的な最高傑作とも称される「M1300」が、オールレザー仕様に姿を変えて数量限定発売された。その価格は、スポーツシューズの常識を打ち破る74,800円(税込)という高額なもの。それでも注目度は凄まじく、抽選による予約制で即完売する結果に。高額でも手に入れたい人が多かった理由のひとつは、これがM1300だからだろう。ほかのモデルではこれほどの人気は得られなかったかもしれない。

M1300は1985年に誕生し、当初から130ドル(日本国内では¥39,000)もの高値だった高級ランニングシューズだ。生まれながらにしてプレミアムな存在だったのである。発言力の大きいファッションデザイナーのラルフ・ローレンが「雲の上を歩くような履き心地」と絶賛したり、のちに「スニーカー界のロールスロイス」というフレーズが広まったことも評判に拍車を掛けた。さらに現在に至るまで別注モデルも少なく、1995年以来5年毎にオリジナルが復刻されてきた希少性も、ブランドイメージの高さを支えてきた。

今年7月の限定版「M1300JPJ」には、オールレザーの高級素材使いに加え、さらに手に入れたくなる希少価値があった。それはアメリカ製オンリーだったM1300史上で初となる日本製だったこと。しかも職人によるハンドメイドで、製造にはアスリート向けシューズづくりで名を馳せる三村仁司が率いる工房「ミムラボ」が担当。世界に誇る技術を手にする絶好のチャンスだったのである。

その日本製モデルが、12月に第2弾の「M1300JPV」として新登場する。今回は「栃木レザー」のヌメ革を使い、履くたびに飴色に濃く変化していくエイジング仕様だ。製造は引き続きミムラボが行い、革靴と同様の工程を経て一足一足が手仕事で仕立てられている。

2度目となり販売店舗が広がり、「ドーバーストリートマーケットギンザ」「ディストリクトユナイテッドアローズ」(ともにオンラインでも販売)、「BEAMS公式オンラインショップ」「ミタスニーカーズ」などをはじめ、「ニューバランス公式オンラインストア」でも展開される。ただしコロナ禍の社会状況を受け、店舗や販売方法が変更される可能性も捨てきれないようだ。確実な入手を目指す人は、直前までよく調べることをお忘れなく。

オリジナルのディテールや伝統の木型「SL-2Last」を再現した手づくりの特別品。

タン色のレザーアッパーは2008年にイギリス製「M576」が登場したことがあるが、M1300系では初となる。

オリジナルのファンも大満足のヒールカウンターや刺繍ロゴはここでも健在だ。

●ニューバランス ジャパンお客様相談室
TEL:0120-85-0997
https://shop.newbalance.jp/