2015年にスタートしたブランド、「biscuithead（ビスケットヘッド）」をご存じですか？　主宰する橋爪大輔さんは、ロンドンの大学でファッションを学んだ後、マーガレット ハウエルのデザイナー兼パタンナーや、コム デ ギャルソン オム プリュスのチーフパタンナーを務めてきました。

「次は何!?　というドキドキ感があるブランドであることを常に心がけています」と橋爪さんが言うように、ビスケットヘッドでは“POPで楽しい服”がコンセプト。シーズン毎に、予想もつかないようなテーマを掲げて服づくりをしています。今年の春夏コレクションのテーマは、“アジャスタブル”。アイテムに取り付けられた面ファスナーやジッパーを着脱すると、サイズや配色の変化を楽しむことができるのです。今までに見たことがない、トランスフォームする服たち。そのビビッドでカラフルな配色にも橋爪さんの遊び心があふれています。

橋爪さんいわく、「服ではないものからアイデアを得ることが多いです。ホームセンターが大好きで、ネタが沢山落ちているんですよ（笑）」。守備範囲が広く自由な発想が服づくりに盛り込まれているようです。さらに、一流ブランドでの勤務経験を活かしたパターンづくりは、“基本”を徹底的に押さえるもの。着心地もバツグンです。

そんなビスケットヘッドのショップ「Every First Wednesday」が、いよいよ7月にオープンします。その名のとおり、毎月第一水曜日だけの営業です。毎回、展示の仕方も変化する予定で、橋爪さんのアイデアがたっぷり詰まったショップになりそうです。今後のビスケットヘッドの動きに注目しましょう。（中村志保）