話題の建築集団「アセンブル」が初めて日本で手がける、徳島県上勝町の建築プロジェクトとは?

文・写真:山田泰巨

徳島のものづくりに刺激を受けたアセンブルのアイデアとは?

話題の建築集団「アセンブル」が初めて日本で手がける、徳島県上勝町の建築プロジェクトとは?

アセンブルの3人が心奪われた風景のひとつが矢野陶苑の登り窯。セントアイヴスで似たような風景を見たことがあるとジェイムスはいいます。

話題の建築集団「アセンブル」が初めて日本で手がける、徳島県上勝町の建築プロジェクトとは?

完成はもちろん、釉薬のテストピースなどさまざまなものに関心を示すアセンブルのメンバーたち。

次に彼らが訪れたのが、徳島県鳴門市で130年以上続く大谷焼の窯元「矢野陶苑」。もともと藍染めにつかう大甕をつくっていたことから、大きな陶器をつくることのできる立派な登り窯をもつ老舗です。現在も大きな甕や鉢、陶器をつくっており、その過程に三人は釘付け。巨大な甕をつくるために寝ながら回す寝ろくろや登り窯が彼らの想像力を刺激したようです。また矢野陶苑は伝統的なものづくりとともに、息子の耕市郎さんが現代の暮らしにあうブランドとして「SUEKI CERAMICS」を運営しています。2万種類以上の釉薬を実験しながら色合いを追求したというSUEKI CERAMICSは現在も釉薬の実験を続けており、そのテストピースの色使いがアセンブルの目を引きました。

彼らが最後に訪れたのは、藍の栽培から染色、製品の仕上げを行う藍師・染師のbuaisou。ここでアセンブルのメンバーが気になったのは、藍で染めた椅子。一度解体してパーツにわけて染めたと聞き、アセンブルの3人はどのサイズまで染めることができるのかと質問ぜめ。藍染の仕組みを学びながら、自分たちのプロジェクトに応用できるかを探っていました。

話題の建築集団「アセンブル」が初めて日本で手がける、徳島県上勝町の建築プロジェクトとは?

古い小学校の建物を再利用したbuaisouの前で談笑するアセンブルの3人と、ライズアンドウィンで醸造レシピを担当する、ブルーイング・ ディレクターのライアン・ジョーンズさん。

話題の建築集団「アセンブル」が初めて日本で手がける、徳島県上勝町の建築プロジェクトとは?

藍染の仕組みを学び、建材への応用は可能かを訪ねるアセンブルのメンバーたち。

アセンブルはこれまでその名が示すようにコミュニティを巻き込みながら、社会に新たな価値をもたらすプロジェクトを続けてきました。彼らは今回の体験をそのままインスピレーションソースに、空間をデザインするわけではありません。

「世界中のあらゆる町が共同体を維持するために頭を悩ませているけど、上勝町はゴミをゼロにするという大胆な宣言をしていてとても面白いよね。住民のみなさんがどのようにそれを理解しているのか、それを僕たちも知りたいし、彼らとなにかできたらいいな」と3人は口を揃えます。

後日彼らからスケッチが送られてきました。しかしこれはまだあくまで素案。ここからどのような広がりを見せるのか、そして今回はどのように上勝の人々と協働していくのか。まだまだ課題は山積みですが、まもなく再び来日する彼らはさらにワクワクするような案をもってきてくれることでしょう。次なる彼らの一手をまたあらためて紹介していきます。

話題の建築集団「アセンブル」が初めて日本で手がける、徳島県上勝町の建築プロジェクトとは?

今回の計画は既存の建築物を再生し、新たなブリュワリーとして再生するもの。スケッチでは煙突状の建物が見えますが…

RISE & WIN Brewing Co. BBQ & General Store

徳島県勝浦郡上勝町大字正木字平間 237-2
Tel 0885-45-0688
営業時間:11時~17時(月~金・17時以降は予約制) 10時~18時(土日祝・18時以降は予約制)
定休日:火

www.kamikatz.jp