京都・祇園八坂で数寄屋造りのホテルに憩う! 「そわか(SOWAKA)」で過ごす大人の休日。

  • 文:小長谷奈都子

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料亭時代は「ほら貝の間」と呼ばれていた「スイートルーム」。中塗り仕上げの土壁が落ち着いた風情です。全室で採用のマットレスは京都の高級寝具メーカー、イワタのもの。1泊1室¥129,600〜(税込)

ホテルや町家宿など、さまざまな宿泊施設のオープンが続く京都に、またひとつ魅力的なスモールラグジュアリーホテルが誕生します。名前は「そわか(SOWAKA)」。古代インドのサンスクリット語で「幸あれ」を意味します。

八坂神社や高台寺、清水寺といった観光名所も徒歩圏内という絶好のロケーション。100年の歴史をもつ元老舗料亭をリノベーションした本館11室と、新たに建てた和風の意匠の新館12室、計23室からなるホテルです。

本館、新館ともに設計を担当したのは、京町家の改修設計で豊富な実績をもつ建築家の魚谷繁礼(うおやしげのり)率いる魚谷繁礼建築研究所。本館は、数寄屋建築の伝統的な空間構成やディテールを大切に残しながら、心地よく過ごせるようアレンジ。杉目模様が清々しい新館は、客室と客室が接することのないよう、専用廊下や坪庭の配置でプライバシーを大切にした構成です。建築や左官、唐紙、漆など、いずれの部屋にも職人の技が光り、客室ごとに異なる趣を楽しめます。

東京・西麻布の日本料理店「ラ・ボンバンス」による京都の食材をふんだんに使った創作料理がいただけるレストランや、坪庭を望むバーもぜひ訪れたい館内施設。本館は2018年11月にオープン、グランドオープンは19年3月25日の予定です。ホテルの快適さと日本の美意識を存分に楽しめる宿で、大人の休日を過ごしませんか。

専用の庭をもつスーペリア ガーデンビューは、立体的な構造がユニーク。1泊1室¥50,760〜(税込)

祝いの席に使われていた大広間の一部が、デラックス ツインベッドに生まれ変わりました。天井の板組みなどに施された巴紋のモチーフが印象的です。1泊1室¥72,360〜(税込)

デラックス メゾネット茶室付きには、1951 年から続く伝統的な茶会「祇園献茶祭」に使用されていたこともある茶室が備わっています。

伝統とモダンが調和するロビーには、ゆったりとソファやテーブルを配置。

ホテルが誇る、茶の湯の風情を湛え四季折々の表情を見せる主庭。スイートルームやデラックス ガーデンビューから眺めることができます。

そわか SOWAKA
京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町480
TEL:075-541-5323
全23室
本館:スタンダード¥32,400〜、スーペリア¥50,760〜、デラックス¥72,360〜、スイート¥129,600〜
新館:スタンダード¥37,800〜、デラックス¥57,240〜
離れ:スーペリア¥43,200〜 (すべて1泊1室料金、税込)
チェックイン15時、チェックアウト11時
https://sowaka.com