六本木の期間限定『スヌーピーミュージアム』が最後の展覧会を開催、閉館前に"ともだち”に会いに行こう!

  • 文:幕田けいた

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『ピーナッツ』から(以下同)。スヌーピーは寒い晩に、親友のチャーリー・ブラウンから借りた靴下を寝袋のように着込みます。ホントに役に立ってるのか、疑問に思っちゃいけませんよ。© Peanuts Worldwide LLC

1950年からアメリカの新聞紙上で連載開始されたコミック『ピーナッツ』。日本でも50年以上愛され続けているビーグル犬のキャラクター、スヌーピーと小学生の男の子であるチャーリー・ブラウンの物語です。作者のチャールズ・M・シュルツ(2000年没)が、30年以上にわたって在住したカリフォルニア州サンタローザには、彼の生涯の仕事を集めた「シュルツ美術館」があります。その世界初のサテライト施設として、六本木に期間限定でオープンしていた『スヌーピーミュージアム』が、2018年9月に閉館することに。現在、フィナーレを飾る展覧会『ともだちは、みんな、ここにいる』が9月24日まで開催されています。

展覧会のテーマは「ともだち」。スヌーピーやチャーリー・ブラウン、そして彼らの友達とのユーモラスだったり、ときどき切なかったりする交友関係を、貴重な原画やグッズ、映像を通して振り返ることができます。

展示では、シュルツ美術館のコレクションから選ばれた原画約80点を一挙に公開(一部を除き、写真撮影も可!)、1950年11月に描かれた最古の『ピーナッツ』の原画も再び来日しています。印刷された紙面では味わえない、優しく繊細な「線」を楽しめます。また、新作アニメーション映像も公開されています。

『ピーナッツ』は、ときおりアメリカの大衆史研究の対象にもなる作品。小さな"ともだち”の横顔には、マスコミで話題になる大予算のハリウッド映画や、スキャンダラスなニュース映像とは違う、アメリカ人の素顔を見出せます。飾らない等身大の大衆像が描かれている『ピーナッツ』。もちろん日本のファンだって、彼らの中に、自分や友人の姿を見つけることができるはずです。

スヌーピーの犬種は、ウサギ狩りが得意な猟犬ビーグルのはずなのに、ウサギとは仲良しなのです。周りが考えられない相手ともダンスを楽しめるのがスヌーピー流。© Peanuts Worldwide LLC

秋のフットボールシーズンの定番は、チャーリー・ブラウンとルーシーのボールキックのシチュエーション。チャーリーは、このともだちに、永遠に蹴らせてもらえないんです! © Peanuts Worldwide LLC

スーベニアショップの「BROWN‘S STORE」では、最後の展覧会限定アイテムが販売されています。「スヌーピーミュージアムトミカ final edition」¥864(税込)。※5月中旬発売予定。発売日は後日ミュージアムサイトにて発表。

『ともだちは、みんな、ここにいる』

開催期間:2018年4月21日(土)〜9月24日(月・祝) 
開催場所:スヌーピーミュージアム
東京都港区六本木5-6-20
TEL:03-6328-1960
開館時間:10時~20時 ※予約制。日時指定の前売り券をローソンチケットにて販売。入館時間は10時、12時、14時、16時、18時の計5回。
休館日:6月5日(火)
入館料:一般¥2,000(税込)
www.snoopymuseum.tokyo