暮らすように泊まりたい、京都の厳選宿5軒。

暮らすように泊まりたい、京都の厳選宿5軒。

写真:蛭子真 文:小長谷奈都子

京都への旅は、拠点を市内のどこに置くかで、過ごし方も変わってきます。ひとりでも心地よく、フットワークも軽やかに、暮らすように過ごせる宿を紹介します。


【葵 HOTEL KYOTO】名工の力作も誕生、和と洋の美しい融合。

国内外の骨董品、ヴィンテージ家具を設えた401号室。食事はオプションで京都の名店の朝食や会席、「京都 岩さき」の鍋などが楽しめる。

中村外二工務店が手がけた301号室。聚楽の壁や竹を組み込んだなぐりの床など、茶趣が感じられる意匠が目を引く。

町家を再生し、古くて新しい京都での滞在を実現してきた「葵 KYOTO STAY」が、2015年3月、初のホテルをオープンしました。これまでのステイ空間同様、交通アクセスがよく、観光にも買い物にも便利で、祇園や先斗町などのナイトスポットも徒歩圏内。鴨川向きに4室、高瀬川向きに2室ある客室は、北欧のヴィンテージやイタリアのモダンな家具、日本の骨董などが配され、屏風絵や浮世絵を飾ってコンテンポラリーな空間を演出。古いものをただ並べるのではなく、新しい創意を加えながら、美しい伝統を継承しています。

なかでも特徴あるのは301号室。数寄屋建築の名工として知られる中村外二工務店がメインルームとなる和室を手がけ、鴨川の景色やモダンな家具と調和をとりながら、凛とした空間を完成させています。イメージとしての日本ではなく、京都の美意識を凝縮した極上の空間。和と洋の美しい融合がひとり占めできます。

シティホテルとも旅館とも一線を画す美的空間。401号室はミニキッチン付き。洗濯機は全室に付き長期滞在向き。

ツイン403号室は35㎡とコンパクトでひとり客にお薦め。春は窓いっぱいに桜が楽しめる。

鴨川、東山連峰を一望する眺望に心震える。

繁華街に近いが静かでプライベート感たっぷり。

京都市下京区木屋町通仏光寺上ル天王町146
TEL:075-354-7770
FAX:075-354-7772
部屋数:全6室
料金:301号室¥61,200~、401号室¥62,400~、403号室¥37,200~、朝食別¥2,500 ※すべて税込
www.kyoto-stay.jp

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