京都の職人たちの‟未来志向のものづくり”に出合える、『KOUGEI NOW 2018 Kyoto Crafts Exhibition“DIALOGUE”』展に行ってみよう。

  • 文:脇本暁子

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沖縄の読谷山焼の山田真萬に師事し、伝統技法を学んだ陶芸家の長谷川哲也が、2017年に愛知県春日井市で立ち上げた器ブランド「SHIROUMA」。

京都五条にあるホテルカンラ京都で、「旅と工芸」をテーマにした展示会『KOUGEI NOW 2018 Kyoto Crafts Exhibition“DIALOGUE”』が2018年3月17、18日に開催されます。京都の若手職人を中心とした全国のクリエイター66組が勢揃いする本展では、新たな感性でつくられた伝統工芸品を日常のシーンで体感できるよう、ホテルの客室やエントランスを会場として展示が行われています。

出展者には、元禄時代から続く伝統的な手描き京友禅の技法に現代の感性をかけ合わせたブランド「SOMEA」や、清水焼と小石原焼の技術を融合し、独自の製法で器を制作する「蘇嶐窯(そりゅうがま)」、日本最古の御香調進所で最近はフレグランスオイルもつくっている「薫玉堂」など。いずれも伝統の技を受け継ぎながら、現代のライフスタイルに寄り添うプロダクトを生むブランドばかりです。

会期中には、日本の器にフォーカスした書籍『うつわの手帖』の著者・日野明子さんと、伝統工芸のプロデュースなどを行う永田宙郷(ながた・おきさと)さんによるトークイベントも開催されます。若手作家たちの生み出す新しい感性の工芸品と出合いに、早春の京都を訪れてみてはいかがでしょう。

京都・嵐山の近くにある手描友禅染の工房「池内友禅」からデビューしたブランド「SOMEA」による「シルクウォレット」。手描友禅染の伝統柄をポップに表現。

会場のホテルカンラ京都は、地下鉄烏丸線五条駅より徒歩1分というアクセスのよさ。伝統工芸を日常のシーンのように体感できるよう、客室を使った展示の様子も見どころのひとつです。

『KOUGEI NOW 2018 Kyoto Crafts Exhibition “DIALOGUE”』

開催日:2018年 3月17日(土)、18日(日)
開催場所:ホテル カンラ 京都
京都府京都市下京区北町190
TEL:075-315-8491
開催時間:11時~18時 (17日) 11時~17時(18日)
入場無料
http://kougeinow.com